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<忘憂大社>忘却の獣『厄裳』

登場人物一覧

長月・イナリ(p3p008096)
狐です
長月・イナリの関係者
→ イラスト

名前:厄裳
種族:大精霊(神霊)
性別:不明
年齢:unknown
一人称:わらわ
二人称:お前様、呼び捨て
口調:じゃ、じゃろ、じゃろう
特徴:忘憂大社の神木。大精霊が人の形を取った者、荒魂
設定:
 忘憂大社に存在している神木『厄裳』が人の形を取ったもの。旧くは大精霊の一柱であったが廃れた信仰により今は悍ましき力だけを有している。
 豊穣郷の神霊である黄龍(麒麟)と関わり深く、麒麟の良き友人であったがあるときその記憶を食べて伽藍堂にしてしまった事により袂を分かった。
 飽くなき程の記憶への執着と暴食。厄裳は人の記憶にこそ魅入られたのである。
 神霊という立場故に長すぎた澱のような毎日。生死さえも曖昧な存在であるそれらに悦楽と呼ぶべきは少なかった。
 代わり映えのしない中で人の営みは何と愉快なものであるか。気付いた瞬間に厄裳は記憶を食い散らかした。
 厄裳という存在は『人では無く神霊だった』が故に、人などただの養分、食料でしかなかったのだ。良き隣人かそう認識を改めた刹那からそれはただ貪り喰らうことを続けて居る。
 それ故に厄裳は己の力を『忘憂大社に踏み込んだ者』に植付けた。肉腫の如く取り憑き、時には己の狂気全てをその対象へと与え続けた。
 厄裳の加護は狂気とも同義であった。故に、魅入られる者は多数存在していた。
 最初に選んだのは自身と同じ名を持った娘であった。ヤクモと呼ばれた彼女に自身の持ち得る権能を分け与え行使した。
 今現在の忘憂大社は神霊による閉じた空間に他ならない。其れ等が作る異空間であるが故に、何時何処から繋がってしまうかも分からず、黄龍は辿ることは出来ないという。
 時々パスが繋がったときにその存在を感じるが直ぐに雲隠れをしてしまう。
 しかし、最近はその存在を如実に感じるらしい。それも罪人の流刑地である自凝島から。

 ――いつか、自凝島の罪人全ての記憶を食い散らかし、その地より黄泉津を乗っ取らんと目論むのみ。

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