SS詳細
エントリーした嚮後意識
登場人物一覧
チッ、馬鹿野郎が
そうならねえ為の俺達だろうが
お前が壊れねえ為の俺達だろうが
俺はお前を理解してる訳じゃねえ
だから、お前がそれを望むなら、そうなっちまった方が楽って言うんなら、止めねえよ
その代わりお前が何を為しても俺は手を貸す。何でも、だ
例えお前が地獄を作っても、笑って隣で見ていてやる
だがな、イーハトーヴ
お前は俺と違って、何かを生み出す術を知っている
それは壊すよりも難しいことだ
それだけは、忘れるなよ
おまけSS『共犯を選ぶ人間』
ノルデ・アーケイディアンは戦闘を肯定する。
暴力が彼の美学であり、存在の根底に紐づく要素だからだ。
それが正当性をもつ戦いであればあるほど、嬉々として推奨するだろう。
しかしイーハトーヴの負傷や変化については複雑な思いを抱えている。
ノルデは堕落する精神を許さないが、摩耗していく精神に対しては臆病だ。
過保護になると言い換えても良い。
これは彼が、精神≒魂であるコバルトレクト出身者である影響が強い。表には出さないけど。
コウの教えについては心から同意しているが、イーハトーヴには則していない教えだと考えている。
最初は自分の知らないイーハトーヴと、それに影響を与えたコウへの嫉妬から否定していたが「今は環境が違うんだから教育方針も違うだろうがよ」という気持ちで否定している。
正直に言えばノルデはオフィーリア、メアリ、ネネムといったイーハトーヴの創った存在以外を信じていない。
内心ではイーハトーヴに害がない間は見逃してやるという敵愾心バリバリで周囲の人間を観察している。表には出さないけど。
治し方を識らない彼は、傷ついた相手に寄り添うことしかできない。
イーハトーヴ・アーケイディアンが変化しても彼は否定せず付いていくことを選ぶだろう。
ただ、内心悔しさから鬼のような形相をしているのは間違いない。表には出さないけど。