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一番フィッツバルディらしい人
登場人物一覧
名前:フィゾルテ・ドナシス・フィッツバルディ
種族:人間種
性別:男
年齢(或いは外見年齢):54
一人称:私
二人称:君、~君、卿、貴様
口調:~だ、~であろう、~であるか?
特徴:卑劣、尊大、選民的、貴族的、優秀
設定:
フィッツバルディ家の重鎮の一人。レイガルテの弟に当たる大貴族。
豪奢な金髪と碧眼は同じく、兄と対照的に恰幅の良い体型で精力的でギラついた印象を与える男である。
広大な領地を持ち、私兵と財を蓄える幻想の有力者ではあるが、民衆人気の薄いフィッツバルディ派の中でも出色の評判の悪さで知られている。
『最もフィッツバルディらしい男』と皮肉に称されたフィゾルテは選民意識が服を着て歩いているような男であり、その施政は過酷なものである。自身の言葉に背く事を原則として一切認めず、家臣にせよ傘下貴族にせよ庶民にせよ、不興を買った者が手討ちにされる事も珍しくない。又、女癖も非常に悪く浪費癖も持ち合わせる。
……ここまでの説明でも非常に問題のある人物としか言いようがないのだが、彼を決定的に厄介にしているのはこの先である。
幾ら直系とは言え、通常ならこれ程の狼藉を働けば自浄作用も働こうが、そうならない理由は彼が純粋に優秀だからに他ならない。
政治家として、或いはフィッツバルディ家の重鎮としての彼は余人に代え難い重要な人物であり、政敵を沈める事に始まり、権益の確保、蓄財、巨大派閥の運営の重し……と(国や民衆にとっては余り有り難くない)フィッツバルディ派の隆盛に果たした貢献は極めて大きいのである。
流石に兄に対決姿勢を取ったならば話は別だっただろうが、優秀なフィゾルテは身の程の方も良く理解していたらしい。生来から身内と有能に甘いレイガルテは自身に限っては忠実な弟の『多少の専横』を見逃すのは必然とも言え、かくてフィゾルテは内外に蛇蝎のように嫌われながらもその権勢を保つ事になったのである。
そんな彼は若い頃、使用人の一人を手籠めにした事がある。
『不運にも』身籠った彼女は中絶を命じられるも、それを拒否して出奔。
追っ手を向けられるもスラムに逃げ込み、辛うじて彼の支配を逃れる事になった彼女が産み落とした男子の名はカラス。
紛れもないフィッツバルディの血筋ながら『知られぬ』男子である。
当然というべきか、最後には零落し心を病んだ彼女は別にもう一人の子を残すのだが、それはまた別のお話――
- 一番フィッツバルディらしい人完了
- GM名YAMIDEITEI
- 種別設定委託
- 納品日2023年02月07日
- ・シラス(p3p004421)