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そりゃあ探偵役は必要でしょう?

登場人物一覧

夢見 ルル家(p3p000016)
夢見大名
夢見 ルル家の関係者
→ イラスト

名前:バーテン・ビヨッシー・フィッツバルディ
種族:人間種
性別:男
年齢(或いは外見年齢):25
一人称:私、僕
二人称:卿、君、~君、~さん、~様、呼び捨て
口調:~だ、~だね、~だろう?
特徴:天才、好奇心旺盛、気品がある、多趣味、変わり者
設定:
 フィッツバルディ後継者候補の一人……ではあるのだが、当の本人にその気が全く無い。
 幼い頃から学問に優れ、家庭教師をやり込めてしまう等、大人顔向けの頭の回転を誇る『天才』だった。
 当然将来を嘱望されたのだが、バーテンは両親や周囲の期待に応える事無く、好きに学び、芸術を嗜み、政治に興味を示す事は無かった。
 極めて好奇心旺盛で無軌道。天才らしい特殊な価値観も持ち合わせており、他人に制御するのが極めて難しい性質。
 バーテンはギフトたる素晴らしい頭脳と、手先の器用さ、端正なマスクと聞く者の心を揺さぶる甘やかなテノール、一流の会話術をも持ち合わせている。
 多才故に悪事を働こうと思えば幾らでも働けたのだろうが、幸いと言うべきか彼の愛読書は『ミステリー小説』であった。
 人生の大目標は無く、小目標を立てたとて、その天才性故にすぐにクリアしてしまうバーテンは殊の外『探偵』なる役割に憧れる。
 両親――ビヨッシー伯の領地における不正会計事件、市井の殺人事件、近所のネコチャンの探索……
 バーテンにとって謎は自身の人生を彩り、持て余す好奇心を満たす唯一の友人となったのである。
 ……とは言え、『放蕩息子』であるバーテンの仕事は決して公的なものではない。評価される類の動きでもない。
 極近しい肉親や一部の友人は彼の灰色の頭脳を頼りにするが、外から見れば完膚なきまでのごくつぶし。
 ご近所さん(貴族)からも「働いていない嫡男殿」と揶揄されるがどこ吹く風である。
 従って、レイガルテの血を引きながらもフィッツバルディ後継の有力候補と見做している人間はほぼ皆無である。
 当人も望んていないのだから幸福な事ではあるのだが……まぁ、皆無である。
『双竜宝冠』事件においては友人であるマサムネ・フィッツバルディとヴァン・ドーマン伯爵令息の『依頼』を受けてメフ・メフィートに姿を現す。
 兄であるミロシュ・コルビク・フィッツバルディが殺害された事を悲しむ一方、五里霧中のこの状況に高揚を隠せない――
 天才とは何時の世にも凡百の理解の及ばぬものであるという事になるのだろう。

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