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羅刹天たる魂魄

登場人物一覧

仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
陰陽式
仙狸厄狩 汰磨羈の関係者
→ イラスト

名前:可畏(かい)
種族:鬼人種
性別:男性
年齢:20代後半?(本人曰く覚えちゃいねぇ、との事)
一人称:俺
二人称:お前
口調:~だ、~だろ?
設定:
◎経歴・能力
 汰磨羈の関係者である琳瑯の元弟子。
 鬼人種の武人にして仙術格闘『五咲拳』の使い手の一人である――
 しかし現在は五咲衆を抜け各地を放浪している……

 その理由は五咲衆の長たる弥鹿の打破の為。
 弥鹿を倒す為に武者修行の旅を行っている最中なのだ――

 弥鹿を最大の好敵手としており、彼を倒す事こそが現在における最大の目標となっている。
 曰く『あいつはいろんな意味で気に食わねぇ。あいつだけは、俺の手でブッ殺さなきゃ気が済まねぇんだよ』――との事。
 非常に激しい猛りを内に秘めている人物であり、仙術格闘『五咲拳』に関しても独自に攻撃的・殺人的に改良した為、師である琳瑯から苦言を呈されていた。
『あそこ(五咲衆)は生温すぎる。あの中にいちゃぁ、何時まで経ってもアイツを殺す事は出来ねぇ』

 ……何故弥鹿を其処まで敵視するのか。
 それは彼の過去に大きく起因する。彼もまた迫害されし鬼の一人であった――
 しかし彼は『弱者』である事を是としなかった。
 己を軽んじる者は殺す。己を見下す者は滅す。
 その気性の儘に迫害せし者を打ちのめして来た。
 札付きとして知れ渡ろうと関係なかった。己は己の儘に在る。
 ――斯様な彼を止めたのが弥鹿であった。
 弥鹿は可畏にとって初めて己が『暴』が通じぬ者。強靭な力によって自らを押さえつけた者。
 敗北。屈辱。汚辱とすら感じたあの刹那。
 忘れようがあるまい。
 故にこそ彼は呑み込んだ。
 内より湧き出んとする殺意を。破裂せんとする所まで抑え込んで。
 もう一度負けたなら、己は己を許せないだろうから。
 呑み込み呑み込み、己が『暴』を超えた『威』を自らも宿さんと――
 それが故に『五咲拳』を学んだ。
 いずれこの拳を持って奴を超える事こそが――完全なる勝利であると信ずるから。

 只管に強くなる事にだけ興味があり、それ故に弱者の事は良くも悪くも歯牙にかけない。
 その一方で、強いと認めた相手に対しては積極的に死合いを挑み、容赦も慈悲も無い暴力で文字通りに叩き潰してきた。
 彼が行っている道場破りには血が必ず流れるという……

 ――もしも何処かで弥鹿に遭遇したら、その場で襲い掛かることだろう。

 それは彼の魂に刻まれた、宿命とすら定めているのだから。

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