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シェフォン・シェイエンの肖像
登場人物一覧
- シラスの関係者
→ イラスト
名前:シェフォン・シェイエン
種族:不明
性別:女
年齢(或いは外見年齢):不明
一人称:わたくし
二人称:あなたさま
口調:~です ~ます ~ですか ~ですかしら ~ますのね ※お嬢様言葉ではない取り繕ったような丁寧語
特徴:片目 顔に傷 色っぽい チャイナ風 二刀流 足技も強い ラド・バウA級闘士
設定:
「痛かったら泣いて降参して下さいね。いいんですよ、地べたに這いつくばっても背を見せて傷を作るのも、ご自由に」
ある日突然、首都スチールグラードへ現れた女。異世界から来たとも、豊穣からやってきたとも、海洋の香りがするとも噂されているが真相は霧の向こう。
ふらりとラド・バウへ参加し、瞬く間にランクを駆け上った。そのあまりの強さにじつはやらせだとすら言われているが、本人はそんなことを気にせず今日もほがらかに血飛沫を浴びている。二刀流による華やかで魅せる戦いをするので、観客からの人気も厚いが、じつは足技も強い。ドアを蹴り破るなどその気になれば当然である。それが鋼鉄製であっても。
ラド・バウでの戦いは日銭をかせぐためと、戦いでの興奮を得るため。じつは親しみやすい雰囲気は仮の姿で、本性は命のやり取りにしか己を見いだせない戦闘狂。かつて門弟として徒手空拳を極める武術の一門に属していたが、ある日凶暴にすぎると師匠に見抜かれ、逆に弟子ごと皆殺しにして逃走。その武術は途絶した。二刀流は彼女にとっていわば「手加減」であり、相手を殺さないためのリミッターである。
シラスとの出会いはある酒場。酒場の主人から彼女がA級闘士であることを聞き出したシラスは、さっそく因縁をつけてストリートファイトへ持ち込むも、すべての攻撃を片手でいなされ、あげく坊や呼ばわりされてしまう。あくまでにこやかな彼女だったが、背筋が凍るものを感じ取ったシラスは、以降彼女の出番をチェックし、戦い方を研究するのに余念がない。しかしそれも彼女の手の内。二刀流での「手加減」した戦いは、読み込めば読み込むほど彼女の術中へはまっていくという寸法だ。徒手空拳での強さを知る者は、この世には居ないのだから。
シラスが彼女を本気にさせるのはいつの日だろうか。あるいはそう遠くない未来かもしれないが、運命はいまだ未知数である。シラス自身のように。
「殺しあいましょう。理由? 俗ね。貴方を殺してみたい、それだけよ。十分はなくて? 言葉は要らないわ、さあ」