SS詳細
アズナヴェール領の灰薔薇教会
登場人物一覧
名前:ジルベール・ロア・アズナヴェール
種族:人間種
性別:男性
年齢:50歳
一人称:私
二人称:~君(性別問わず)
口調:だ、だろう、だろうな
特徴:幻想貴族、『アズナヴェール男爵』
設定:
幻想の片田舎に存在するアズナヴェール地方で牧師をしている男。
金の髪に、灰色の瞳を持った穏やかな紳士である。
教会は深緑の象徴である大樹ファルカウを信仰し、『灰の霊樹』の枝を神体として飾っている。
人間種であるジルベールは幻想種の母『クローディヌ』を持ち、クローディヌが『灰薔薇教会』と名乗る地をこのアズナヴェールに開いたそうだ。
深き森を離れたとて、心は常にファルカウと共にあるべき。クローディヌはそう願い、故郷を離れることになった幻想種達の為の信仰の場所を開いたのである。
その信心深さを受け継いだジルベールは長命の母クローディヌと共に領地と教会を運営していた。
早くに事故で亡くした妻『ラン』と、理由があり家を離れることになった最愛の愛娘『フランチェスカ』を思いながら――
アレクシアは『灰薔薇教会』について知らずアズナヴェールに訪れた事は無かったが、ふとしたときにフランツェル・ロア・ヘクセンハウスにその地へ向かう事を誘われた。
幻想にあるファルカウ信仰の地へ、深緑の動乱が終わったことを報告しに行く為であったという。
訪れる前にフランツェルはアレクシアに語った。
フランツェルの本来の名はフランチェスカ・ロア・アズナヴェール。アズナヴェール男爵家の次女であったという。
祖母クローディヌは前代の魔女『ヘクセンハウス』であり、ファルカウを信仰するアンテローゼの守護者にして司教であった。
クローディヌに任命されたフランチェスカは名をフランツェル・ロア・ヘクセンハウスと改め、ファルカウへと祈りを捧げ続けたらしい。
灰薔薇教会は己の故郷であると同時に、本来の自分を置いてきた場所であると彼女は言う。
本来ならば次代を継ぐべき母が事故で亡くなり、人間種でありながらファルカウの司教となったフランツェルは語る。
――幻想だけじゃない。各地でファルカウを心の拠り所にしている幻想種達は深緑の一件で怯え胸を痛めたことでしょう。
彼等の心を救い、復興の道を示すのも、また、アンテローゼの司教の大切な役目なのよ。