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繋ぎ止めし綱
登場人物一覧
- 新道 風牙の関係者
→ イラスト
名前:『御守』綱・繭理(つなの・まゆり)
種族:鬼人種
性別:男性
年齢:17歳
一人称:私
二人称:~殿、貴方様
口調:だ、だろ、だろう(です、ます、ですか)
特徴:豊穣郷カムイグラ出身、治部省所属
設定:
現在は治部省に所属する綱家の三男坊。獄人を中心に信仰される『茨木神社』の管理を任されており、年若い宮司『茨木 巫』の世話役でもある。
元は茨木神社の元となった旅人の茨木と同じ世界より至った旅人が祖であり、偶然にも豊穣で再会した茨木氏の側仕えを続けてきた一族の末裔でもある。
獄人として肩身の狭い生活を送ってきたが、それでも信仰は心を豊かにしてきた。
茨木と綱は切り離せぬ存在であることを胸に、神の声を聞く茨木氏の為に政にも介入を行なってきた。
獄人を弾圧せんとする八百万には苦しめられた。獄人の信仰を集める茨木神社もまた例外ではない。
だが、窮地を脱したのは黄泉津瑞神の一声である。
彼女が帝に掛け合ったことで延命された茨木神社はそれでも『異界の神』の影響を受ける可能性があった。
神を見張るお目付役として朝廷と神社の連絡役を担う為に治部省へと宮仕えせよと勅命が発されて以来、男児は治部省に所属している。
茨木の巫女は『神』に侵食されやすく、霊脈の維持が難しかった。現世に巫女を繋ぎ止める『綱』の役割を果たすこと。
そして、巫女が侵食され狂ってしまった暁にはそれを討つ役割を担うこともある。
前代の茨木の巫女(巫の母)は酷すぎる獄人への弾圧に耐えかね、心を神へと委ねた。その結果、繭理の一番目の兄が討ち取ったという過去がある。
当然ながら巫にとっては母の敵であるが、真実は知らされぬまま幼い少女が宮司となる。
年が一番近く、幼少期から彼女の世話をしていた繭理が傍付きとなり、同時に彼女の『綱』を任命される。
幼少期から巫と共にあった繭理は『茨木の巫女』という存在に畏敬を抱く以上に親愛の念を抱いた。何時の日か、巫を討たねばならぬ可能性に胸を痛める。
兄が彼女の母を討った事を巫が知れば、どうなってしまうのか。己達の関係性が変わってしまうことを恐れ青年は日々、巫の傍にあり続ける。
彼女が神に引き込まれぬ事が無いように祈りながら――