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愛の果て
登場人物一覧
- 恋屍・愛無の関係者
→ イラスト
名前:葛城春泥(かつらぎしゅんでい)
種族:ウォーカー
性別:女性
年齢:Unknown
一人称:僕
二人称:~君
口調:だね、だよ、かい?
特徴:パンダフードの練達研究員。
設定:
電子生命体を『人間』へと昇華せしめたエーテルコード2.0に関わった練達研究員。
ローレットやイレギュラーズにも好意的かつ協力的である。
しかし、その裏で『己の手で最強の生物を作り出す』という目的の為に動いている。
燈堂暁月の祖母、深道佐智子の養母であることがこの程語られた。
佐智子が三歳の時に養子に迎えたのだという。
当時の恋人であった深道輝一朗(先々代の煌浄殿の主)と共に育てた。
母親と呼ぶには破天荒すぎる春泥の元で佐智子がまともに育ったのは輝一朗のお陰でもある。
輝一朗と出会ったのは佐智子を拾ったよりも前の話である。
彼が二十歳で煌浄殿を継いだ直後の事だ。
輝一朗から見て、春泥は『夜妖』と呼ぶに値する化け物だった。
己の目的の為には平気で人を斬り捨てるエゴイスト。
そして、残虐非道かと思えば慈しみの心も垣間見える混沌とした倫理観。
煌浄殿の主として、春泥を野放しにする事は許されない。
輝一朗は春泥を追いかけ、戦いを挑み。
幾度も、幾度も死闘を繰り広げた。
戦う度に春泥への憎しみと憧れが膨れ上がる。
何せ煌浄殿の呪物を何個か持ち出しても敵わないのだ。
単純な戦闘力だけではない、時には戦いを回避する『賢さ』が春泥にはあった。
己よりも強く賢い女を輝一朗はいつしか焦がれるようになった。
清らかな恋愛などとは言い難い。
苛烈なる激情と戦いの末の愛だった。
自分の中の有り得ない『感情』に輝一朗は腹立たしく思った。
あの化け物に惚れている等と虫唾が走ると悪態を付いた。
けれど、心は春泥を求めていた。
戦いたい。会いたい。蹂躙したい。話したい。
この滑稽な感情を曝け出した時、春泥はどんな顔をするのだろうか。
だから、輝一朗は幾度となく春泥と戦った。
されど、春泥との結婚は許されなかった。
それでも、輝一朗は彼女を内縁として傍に置いたのだ。