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煌浄殿の三蛇<楊>
登場人物一覧
名前:ヤナギ
種族:白蛇の夜妖
性別:男性
外見年齢:23歳
一人称:私
二人称:貴方、呼び捨て、明煌、シルベ、シンシャ
口調:です、ます、ですか?
特徴:
美青年。金瞳。薄墨色の髪、前髪はアシンメトリ。
着物姿が多いが主である明煌に合わせ現代服も着る。
人の形を取るときは、何処か燈堂家の白銀に似ている。
設定:
明煌に憑いている三匹の蛇の内の一人。漢字は<楊>
釘の能力を明煌に与えている。
普段は明煌の影に潜んでおり、何かあれば出てくる。
シルベのように明煌の感情に呼応することはない。
明煌が明確に敵と対峙し、ヤナギを使う時に白蛇は牙を釘として主に与える。
性格は冷静沈着で冷酷である。
何処を狙えば敵の動きが効率よく封じられるか瞬時に見抜くのだ。
明煌の的確に敵を追い詰める性格を反映したような性質を持つ。
故に、ヤナギは釘であるのだ。
明煌との出会いは右目を失った後である。
煌浄殿の先代が力を半減させた明煌を不憫に思い封印されている夜妖を与えたのだ。
封印された夜妖の中から、明煌がシルベの次に選んだのが刺牙の蛇<楊>だった。
この夜妖を次に選んだ明煌に先代は驚かされた。
明煌は自分をも凌ぐ能力を得る事になると予見したのだ。
煌浄殿の中であれば、人の姿を勝手に取って歩き回ることもある。
あまり自分の領域へ他人を入れない明煌の世話をするのは三蛇の役目なのだ。
その明煌が廻を迎え入れた事にヤナギも驚いた。
殺そうと思えば直ぐに命を奪える程度の弱さなのだ廻は。
泥の器の浄化や夜妖の悪戯で弱った廻を、明煌自ら癒しているのだから彼は特別であるのだろう。
「新しい玩具というところでしょうか」
ヤナギはシルベとシンシャを見遣り首を傾げる。
「廻のことかい? 明煌が気に入るなんて珍しいから『何かある』んだろう」
「あんなけ気に掛けてくれてる海晴にも靡かないのに。急に預けられた廻が特別になれるの?」
シンシャは「何方かというと甥っ子の方じゃない?」と目を細めた。
「ああ、確かに廻は燈堂家から来ましたね」
明煌が溺愛する暁月の形式上の養子。それが気にならない訳がないのだから。