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煌浄殿の三蛇<辰砂>
登場人物一覧
名前:シンシャ
種族:白蛇の夜妖
性別:男性
外見年齢:16歳ほど
一人称:僕
二人称:君、お前、呼び捨て、明煌、シルベ、ヤナギ
口調:だね、かな、かも?
特徴:
美少年。銀瞳。深紅の髪、横髪が長い。
着物姿が多いが主である明煌に合わせ現代服も着る。
人の形を取るときは、シルベやヤナギよりも小柄になる。
少年と青年の中間ぐらい。廻よりは高い。
設定:
明煌に憑いている三匹の蛇の内の一人。漢字は<辰砂>
血刀の能力を明煌に与えている。
普段は明煌の影に潜んでおり、何かあれば出てくる。
シルベのように明煌の感情に呼応することはない。
明煌が明確に敵と対峙し、シンシャを使う時に白蛇は主の血を対価に刀となる。
普段の性格は明るくムードメーカー。
三蛇の中で最も陽気である。
しかし、一度戦闘に入れば獰猛な獣となって明煌に血刀の力を与える。
明煌との出会いは右目を失った後である。
煌浄殿の先代が力を半減させた明煌を不憫に思い封印されている夜妖を与えたのだ。
封印された夜妖の中から、明煌がヤナギの次に選んだのが命奪の蛇<辰砂>だった。
シンシャの血は毒そのもの。それを自ら選んだ明煌にシンシャは傾倒している。
煌浄殿の中であれば、人の姿を勝手に取って歩き回ることもある。
あまり自分の領域へ他人を入れない明煌の世話をするのは三蛇の役目なのだ。
「この前さ……明煌が庭で茄子焼いてたんだけど」
神妙な顔でヤナギへと話しかけるシンシャ。
「珍しいですね。そんなに呑みたかったのでしょうか?」
「あの面倒くさがりの明煌がだよ? びっくりだよね。それでさ、もう一つびっくりなのが、その茄子をさ廻に分けてたんだよ」
「え!? 嘘でしょう? 私が眠ってる間にそんな珍事が?」
クールなヤナギが目を見開いたのにシンシャも「びっくりでしょ?」と笑う。
「本当ですか? シルベ。貴方なら影の中で寝てても明煌の事は分かるでしょう?」
「確かに茄子焼いてたな。廻が『庭で暁月さんと茄子食べたんですよね』って言ったからだろう」
シルベの言葉を聞いてヤナギとシンシャは小さく「あ~」と頷いた。
廻が来てからというもの、明煌の『面白い』一面が出て来て益々シンシャは主の事が好きになっているのだ。