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煌浄殿の三蛇<標>
登場人物一覧
名前:シルベ
種族:白蛇の夜妖
性別:男性
外見年齢:30歳ほど
一人称:俺
二人称:お前、呼び捨て、明煌、ヤナギ、シンシャ
口調:だな、だろう、なのか?
特徴:
美青年。赤瞳。灰銀の髪に左耳の辺りから赤い髪が一房伸びている。髪の長さは可変。長髪が多い。
着物姿が多いが主である明煌に合わせ現代服も着る。
三蛇のうち最も明煌の性質に近い為、人の形を取ると少し雰囲気が似ている。
設定:
明煌に憑いている三匹の蛇の内の一人。漢字は<標>
縄の能力を明煌に与えている。縄は赤い事が多い。
普段は明煌の影に潜んでおり、何かあれば出てくる。
明煌の感情の揺れによって縄が発露するのはシルベが呼応するためだ。
自分の手足を動かすように自在に操る事が出来る。
安心して寝られる時は無意識に動かすことがあり、稀に一緒に寝ている人物に絡んでいる。
性格は大人しく飄々としているが、かなり執念深い。
明煌の回りくどく面倒くさい性格を反映したような性質を持つ。
故に、シルベは縄であるのだろう。
明煌との出会いは右目を失った後である。
煌浄殿の先代が力を半減させた明煌を不憫に思い封印されている夜妖を与えたのだ。
封印された夜妖の中から、明煌が最初に選んだのが呪縛の蛇<標>だった。
明煌の罪たる分別を体現する名を持つその蛇は、齢十一の少年を主として認めたのだ。
煌浄殿の中であれば、人の姿を勝手に取って歩き回ることもある。
二ノ社の海晴が何かと気に掛けてくれている事を知っている。
だから、明煌への言づてや、食事を運んで来るのは三蛇であるシルベ達の仕事となっている。
あまり自分の領域へ他人を入れない明煌の世話をするのは三蛇の役目なのだ。
この所、廻を迎え入れた事にシルベ達ですら少し驚いている。
余程、執着があるのだろうと三蛇達は顔を見合わせた。
泥の器にされた廻自身に興味があるのは事実だろう。
しかし、その興味は廻の先に居る暁月へ向けられたものであるとシルベは思案する。
明煌自身はまだそれを語っていないけれど。