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花束を君に
登場人物一覧
名前:八雲樹菜(やくもじゅな)
種族:旅人(両親がウォーカー)
性別:女性
年齢:14歳
一人称:私
二人称:あなた、~さん、ちゃん、君
口調:ね、かも、だよね、かな? かしら?(女の子っぽい口調)
特徴:ふわふわのミルクティ色の髪を二本の大きな三つ編みにしている。グリーンがかったヘイゼルの瞳。
設定:
父親譲りのミルクティ色の髪、母親譲りのヘイゼルの瞳。
元の世界で国際結婚をした両親が無辜なる混沌へ召喚された後、樹菜が誕生した。
八雲は父の姓クラウドロアから取られている。ジュナ・クラウドロアであり八雲樹菜である。
希望ヶ浜に住んでいた樹菜は10歳の頃、両親と共に山へハイキングに出かけた。
登る内に段々と雲行きが怪しくなり、豪雨となって家族は遭難してしまったのだ。
子供が登れるぐらいの緩やかな山道が崩れ、目の前で両親が土砂に飲まれて消えた。
ガタガタと震える樹菜の前に現れたのは土の精霊――つまり夜妖だ。
こんな雨の中呆然としている樹菜に困った夜妖は近くの壁に穴を掘り少女をそこへ押し込めた。
結果的に樹菜はその夜妖のお陰で助かったのだ。
樹菜は夜妖に感謝した。
両親が居なくなって絶望していた樹菜を雨から守ってくれた夜妖。
命の恩人である土の精霊に魅入られ、夜妖憑きとなったのだ。
そんな身寄りの無い樹菜を引き取ったのは燈堂家だ。
ここでは夜妖憑きであることを隠さなくて良いと暁月は樹菜に微笑みかけた。
他の門下生のような戦う力は樹菜には無い。
けれど、夜妖のお陰で土のことは良く分かった。その土に咲く花たちのことも。
だから樹菜は燈堂家の草木の管理を手伝うと暁月に告げる。
戦えないのなら、少しでも役に立ちたいのだと。
暁月はその申し出を快く承諾した。
受入れてくれる場所があるのは子供にとって何よりの安心感に繋がる。
庭の管理人と夜妖の雨水と共に日々燈堂家の花々の手入れをしているのだ。
もちろん、希望ヶ浜学園にも通っている。
ブレンダ先生を燈堂家で見た時は少し驚いた樹菜。
気が強そうで少し近寄りがたいと思っていたからだ。
そんなブレンダ先生が花たちを愛でてくれ、綺麗だと言ってくれたから。
ブレンダ先生に樹菜はとても懐いているのだ。