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SS詳細

サヴィルウスの忠犬

登場人物一覧

恋屍・愛無(p3p007296)
終焉の獣
恋屍・愛無の関係者
→ イラスト

名前:オレガリオ
種族:獣種
性別:男性
年齢:30歳
一人称:俺
二人称:お前、呼び捨て
口調:だろ、だぜ、じゃねえか?
特徴:濃灰の毛並みを持つ狼のブルーブラッド。
設定:
 鉄帝国ヴィーザル地方のノルダインの村『サヴィルウス』に棲まう戦士。
 元々はシルヴァンスの出身だが、村のリーダーであるベルノに腕前を買われ村の戦士となる。
 若き日のオレガリオはシルヴァンスの村で傭兵をしていた。
 しかし、その村での傭兵への態度はお世辞にも良いとは言えず。
 駒のように使い捨てられる運命にあったのだ。
 丁度その時、ベルノ率いるノルダインが村を攻め落そうと強襲を掛ける。
 ベルノと一騎打ちになったオレガリオはその強さを見込まれ、自分の元へ来いと誘われた。
 その手を取ったオレガリオはベルノの為に戦う事を決めたのだ。

 性格は真面目でベルノの言う事ならば何でも聞く。
 ベルノの犬と誹られようと、どうでも良かった。
 自分が主と決めた者の為ならば、どんな非道でも熟した。

 ある冬の事だ。
 巡回に出ていたオレガリオは一人の青年を拾う。
 鼻が利くオレガリオは雪の森でも迷う事無く村へ帰って来られることから外回りに出される事が多い。
 自ずと凍死体を見つける機会も増える。
 遺品があれば活用させて貰い丁重に弔うのがオレガリオのやり方だ。
 だから今回もそういった亡骸だろうと思って近づいたのだ。

 されど、その死にかけの青年はまだ生きていた。
 木の洞に身を押し込め毛皮を羽織り体温を奪われぬようにしていた。
 身体はモヤシのようだが頭は良いのかも知れない。
 オレガリオは直感でその青年『ラッセル・シャーリー』がベルノにとって有益だと感じ取った。
 直ぐさまその青年を連れ帰りベルノに合わせた。
 ベルノもラッセルの頭脳を認めエルヴィーラと共に参謀として引き上げる。

 屈強な戦士が多いサヴィルウスにおいてラッセルのような『学者』は立場が弱い。
 無意味に誹られ弄られる事も少なくないだろう。
 だからオレガリオは彼と義兄弟の杯を交わした。
 拾った責任と若い芽を摘む事は許さないと睨みをきかせるためだ。
 実際の所、ラッセルは頭が良いから助けられる事も多い。
 彼の株が上がる度にオレガリオは少し鼻が高いのだ。

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