SS詳細
地の底まで
登場人物一覧
- シラスの関係者
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名前:ヴィダル・ダレイソン
種族:鉄騎種
性別:男性
年齢:37歳
一人称:俺
二人称:お前、呼び捨て
口調:だろ、だよな、じゃねえか?
特徴:左目の大きな傷と屈強な肉体を誇るノルダインの戦士。
設定:
ギルバートの仇敵ベルノが住まう村『サヴィルウス』の戦士。
勇猛な戦士が揃うサヴィルウスの中でも、ヴィダルは特に気性の激しい性格の男だ。
戦いとあればその斧を振い、荒れ狂う獣のように戦場を駆け抜ける。
その戦い振りからハイエスタの間では『獣鬼』と恐れられている。
獰猛で傲慢な性格だが、ベルノとは義兄弟の杯を交わし仲が良い。
誰の言う事も聞かないが、リーダーであるベルノには従うようだ。
かつて、左目に傷を負った際に助けてくれたのが他でもないベルノだったからだ。
ヴィダルにとってベルノは命の恩人であった。
それまでは、お互いに疎ましく思っていた。
しかし、身を挺して助けてくれたベルノに戦士の誓いを立てる。
「――お前が剣を振うなら、俺が斧を振おう。共に戦い勝利をその手に」
闘奴を何人も囲っており、其れ等を戦わせるのが趣味。
「俺が拾わなければお前らはとっくの昔に死んでたんだぜ? 感謝しろ。俺を楽しませろ」
ヴィダルの言うとおり、弱い者は極寒のヴィーザルの地で生きて行けず、早々にこの世を去るしかなかっただろう。もし、ヴィダルに認められる程に強くなれば村の戦力として普通の生活も望める。
つい先日の事だ。手塩に掛けて育てた闘奴が一人、逃げ出したのだ。
その少年『クルト』を殺す為にヴィダルは彼を探し回っている。
「俺がせっかく育ててやった恩を忘れて逃げ出すとは……必ずこの手でぶっ殺してやるぜ」
ヴィダルは残忍で執念深い性格である。
『逃げ出してもいい』ように闘奴の体内にヴィダルだけが分かる発信器を埋め込んでいる。
ヴィダルはそれを聞き分けられる能力を持っていた。
自分の元から逃げ出した裏切り者を地の底まで追いかけて、必ず嬲り殺す為にだ。
お気に入りの闘奴を追い立てている時にこそ最大の愉悦を感じる。
そうして嬲り殺した闘奴の頭蓋骨を掲げ楽しげに嗤うのだ。