PandoraPartyProject

SS詳細

白蛇を伝う

登場人物一覧

リースヒース(p3p009207)
黒のステイルメイト
リースヒースの関係者
→ イラスト

名前:モール・アルヌーヴォ
種族:カオスシード
性別:男
年齢(或いは外見年齢):20代
一人称:俺
二人称:お前
口調:~だ、~だね?~だろう
特徴:真面目、世話好き、意識高い系、美声、
設定:
「ああ、リースヒース。ソイツはアヤシイものではないよ! そして俺もまた怪しくはない……見ての通りだね?」
 リースヒースが身を寄せる墓所の管理人。
 墓場を守り、死者に誠実に仕えて安らぎを守っている。
 生を全うした身体こそが美しいという独自の感覚を持ち、やかましく口うるさいが、態度に反して仕事ぶりはごく真面目であり、禁忌に手を染めたことはない。奇妙な死に出くわせばイレギュラーズを頼むこともある。
 連れている骨の白蛇の名はギズモ。優秀な助手である。

「焼けて死ぬのは最悪だ。身体が欠けても面白くない。となれば溺死なりなんなりということになろうけれどもね、まあ……いなくなってくれるなよ! 全部で戻ってこい!」
 骨格フェチで、とくに骨盤と指先が好き。
 死後にはリースヒースの体……というより骨を譲渡してもらうように頼み込んでいるが……。実際、モールはリースヒースよりも、自分が先に寿命に達しそうなことは薄々勘づいているのだった。
 その際は魂の友、白蛇ギズモを譲りたいのであるが、このトーテムは一族に受け継がれていくものである。というわけで、リースヒースにはことあるごとに婚姻届けにサインさせようと迫っている。なぜか養子縁組ではできないらしい。
 生きているものを好きになったのははじめてで、恋心を抱いているなどとは認められないのだ。
(素直に好きって言えばいいのに……)とはギズモ談である。

おまけSS『それではないものが欲しい』

ああ、この蛇は俺の魂そのもの……。
どころか一族代々の借り物でね。トーテムというものなんだ。
俺のひいばあさんの代から、子へと孫へと受け継がれてきた。

ま、ロクに譲る相手も見つけられぬ俺は先祖泣かせかな。
いや、といってもずいぶん自由にさせてもらっていてね。
魂は渡る。命は紡ぐ。俺も、大きな流れに仮宿を築いて過ごしているにすぎぬからね。
親父どのもお袋も、俺がまっとうに生きてたらじゅうぶんオーライ。ハッピーってことさ。

そう。リースヒース。かけがえのないわが友ヒース。
お前の骨格は類まれなる美しさだと想像できる。
俺はお前より長生きしてお前の骨をさらってやるつもりではあるが、でも、万が一ということがあるよね?
そうしたらギズモはどうしたらいい?
この子を譲るためには親族でなくてはならない。だからこの紙に、そう。血判を押してくれないか。
形式だけでいいんだ、形式だけで。
そうしたら俺だってお前の遺体を弔ってやれるし、……何? 養い子というのはどうだって?
冗談じゃないぞ! お前のようなガタイの良いガキがいる人生を送ってきてないんだから!

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