SS詳細
葉山信仰から堕ちたモノ
登場人物一覧
名前:若宮 蕃茄(ばんか)
種族:残穢
性別:女性
外見年齢:10歳程度
一人称:蕃茄、私
二人称:呼び捨て
口調:言い捨て/~だね、だよ(鹿路心咲の真似)
特徴:再現性東京<アデプト・トーキョー>202X街希望ヶ浜に『嘗て』存在した真性怪異の欠片
設定:
楊枝 茄子子が奇跡の一端で呼び寄せた真性怪異の欠片。今はその真性は失われ正しく残穢と称するほかにない。
ハヤマ分霊の名を与え続けることはその神性を是認することになるために水夜子は茄子子に新しい名を考えて欲しいと提案した。
因みに水夜子は「絶対に茄子子さんはトマトって言うと思ってました」と若宮を封じていた人形を音呂木神社で見詰めて言っていたという。
蕃茄、さくら、揚歌。三つの名を提案した茄子子に対して若宮が選んだのは茄子子と最も所縁がありそうな蕃茄である。
その由来は「赤茄子(トマト)とかでいい? あ、でも流石にあれかな。ちょっと体裁を整えてトマトの別名の蕃茄で」との事である。
万年桜が信仰の媒介であり、依り代を有して人のかたちを保っていた若宮から『さくら』とシンプルに考えたが彼女は首を振った。
「あ、でもあんまりあの地に縁があるのはだめなのかな……?ㅤうーん…………揚歌とか?」
大声で歌うという可愛らしい由来(茄子子は意識していない)のある名も提案されたが若宮は最初に提案された蕃茄に拘った。
――と、言う理由も『若宮』が取る事になる姿に由来する。
茄子子が望んだ姿を模す事で『ハヤマ分霊』ではなく、『怪異のかけら』となる若宮は茄子子に良く似た外見をしていた。
その色彩こそ、茄子子が憧れを寄せる天義のフェネスト六世に似通っている。
黒髪に、水色の瞳をした幼い楊枝 茄子子――否、ナチュカ・ラルクロークそのものである。外見は10歳程度だろうと水夜子は推察している。
茄子子を「ナチュカ」と呼び母や姉のように慕っている。
桜をモチーフにしたものに興味を引かれ、幼い子供の様に振る舞っている。
鹿路 心咲の『天真爛漫さ』が移ったのか性格や口調は時々、心咲を感じさせる事もある。性別も鹿路 心咲の影響で女性を自認しているようだ。
「ナチュカは蕃茄を受け入れた。だから、蕃茄は此処に居る」
「ナチュカはずっと傍に居てくれる」
蕃茄と名乗ることになる彼女は『電子生命体』を定着させる練達の技術の応用で、新たな肉体を有するのだろう――