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『伏魔殿の高貴』、アルベリク

登場人物一覧

ヴェルグリーズ(p3p008566)
約束の瓊剣
ヴェルグリーズの関係者
→ イラスト

名前:アルベリク・ド・リヴィエラール
種族:人間種
性別:男性
年齢(或いは外見年齢):37歳
一人称:私
二人称:貴殿
口調:ですな、ですぞ、でありますな、等
特徴:傲慢、高慢、尊大にして横暴、しかして辣腕。幻想貴族らしい幻像貴族。
設定:
 リヴィエラール地方領主にして、『フィッツバルディ』派所属の幻想貴族。
 リヴィエラール家は、その名の通り代々リヴィエラール地方の代表として君臨する大貴族の一つである。古くからフィッツバルディ派に属し、私利私欲を存分に満たしてきた、実に幻想貴族らしい一族だ。

 当代のアルベリクもその気性は受け継いでおり、貴族らしい傲慢さと、貴族らしい選民思想が染みついている。幻想貴族という文字が服を着て歩いているような男である。
 さりとて、無能の文字が彼には似合うかと言われれば否である。にこやかに語らいながらお互いに足を引っ張り合い、より甘い汁を吸おうと謀略を巡らす幻想貴族社会。伏魔殿と称されるその場所において、彼は間違いなく一族の地位を確立するだけの辣腕を備えているのだ。
 領地の民も【活かさず殺さず】適度に子飼いにしておくことには長けており、住民からは不満の声は上がっても、具体的に行動に起こすほどの圧政は敷いていない。アルベリクは充分に理解しているのである。水槽の中の魚が、どれくらい温度をあげたら茹であがってしまうか、という境界を。

 ちなみに、意外なことに、剣の腕は決して馬鹿にしたものではない。その風貌からは想像しづらいが、フェンシングの要領で細剣を華麗に扱う技能を、彼は持ち合わせている。それを誇示するように細剣を帯刀しており、その細剣は代々家に伝わるものなのだとか。

 はっきりと言えば悪人であり、決して善人ではない。価値基準は己の私利私欲であり、極端な話、その値段に釣り合うほどの利得があるならば、領民くらいは平気で差し出すタイプの男である。邪悪ではないが、悪党である。こういうタイプこそ、時に一番対処しづらいのだ。
 悪党なりの野望もあり、『いずれフィッツバルディが耄碌したら、その地位を乗っ取り派閥のボスに躍り出てやる』くらいのことは考えているし、その時期が訪れれば躊躇なく行動に起こすだろう。

「いやいや、レイガルテ様はまさに辣腕、敏腕、剛腕で御座いますな!
 私などはまだまだ、足元にも及びませんぞ!」
 そう言って笑う彼の言葉を、勿論信用してはいけない。

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