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ある意味、高誠と小夜が悪い

登場人物一覧

白薊 小夜(p3p006668)
永夜
白薊 小夜の関係者
→ イラスト

名前:新道 具藤
種族:旅人(所謂現実世界における人間)
性別:男性
年齢:33
一人称:手前、私
二人称:~殿、~さん、貴殿、貴様
特徴:知的、柔和、二面性、皮肉屋、無神論
設定:
 禁教の際、改宗を断固拒否しお家取り潰しになった白薊高誠の係累。
 白薊家の嫡男に当たり、小夜の四歳下の実弟である。
 元の名前は白薊誠継であり、表向きは拷問にかけられて死んだとされていたが、小夜の許嫁でもあった新道藤十郎の差配により命を永らえる。
 替え玉の死体を用意する事で密かに誠継を助命した藤十郎は彼を匿い、ほとぼりが冷めた後に新道家の養子に迎え入れた。
 これ以後、誠継は新道具藤を名乗り、自身の命を救った藤十郎を兄と慕う事になる。
 この一連の企ては藤十郎が白薊を哀れんだ事に起因するが、藩の重鎮等も藤十郎の思惑は薄々勘付いていたようだ。勘付いてはいたが、藩の俊英であり、家格も押し出しも優れた藤十郎を詰問する気は無かったらしく、この事実から藩は幕命の禁教にそこまで真剣では無かった事が伺える。
 ……しかしながら藤十郎の行動、藩の黙認、この辺りを白薊小夜の辿った運命と合わせて考えると見えてくるものがあるのが皮肉である。
『藩は然程禁教に真剣ではなかった事実』は白薊高誠が表面的だけでも恭順の意を見せれば悲劇を回避出来た事実を表し、『藤十郎が白薊に同情的だった事実』は小夜が陳情の際、藩上役等の面子を潰すような格好で逃げ場のない藤十郎の立場を追い込んだ事が『ああいう結末』を生んでしまった事実を表していると言える。
 総じて白薊の父娘は潔癖であり、他人を信じ過ぎる癖があり、情が深すぎる性質があるのは否めまい。
 白薊の禁教事件の傷は深かったものの、具藤はその後立派な侍に育つ事になる。
 養子ではあるものの、先述の事情もあり当主を継いだ藤十郎との折り合いも大変良かった事から、彼の懐刀として活躍する。
 倫理観は有しているが、自家の辿った諸行無常から善性に対して冷淡である。
 言い方を変えれば藤十郎の為ならば悪事を躊躇しない。
 文武両道に優れた優等生だが、信仰と神は彼の人となりを変える大地雷でもある。
 小夜と血が繋がっている為か、異様な程の剣才を有する。
 その腕前は義兄の藤十郎を遥かに凌ぎ、藩の剣術指南役になった程である。
 余談ながら彼は藤十郎と共に島原の乱に幕府軍側で参戦し原籠城戦の惨状を体験、尚更強く基督教を否定している。

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