SS詳細
『イーグルハート』ミリアム・アルマファル
登場人物一覧
名前:『イーグルハート』ミリアム・アルマファル
種族:人間種
性別:女性
年齢:二十二歳
一人称:私
二人称:お前
口調:だ、だな、だな?
設定:
磁器のように白く透き通る肌、すらりと伸びた手足と、皮鎧に隠し切れぬ胸。真っ直ぐな長い黒髪に、冷えた夜空を思わせる大粒の瞳。化粧気は薄く、少女の幼ささえ僅かに残す顔立ちだが、その瞳は鋭い。
大きな曲刀(シャムシールのようだが意匠は獅子でなく鷲である)の使い手であり、素早い身のこなしから必殺の斬撃を繰り出す、典型的なスピードファイターである。
彼女等の部族が纏う装束について、ある旅人《ウォーカー》は、中央アジア(ウズベキスタン辺り)の赤い民族衣装に似ていると述べた。一族は剣術の他、騎馬や弓に長けた者が多く、彼女もまた同様だ。
イーグルハートの一族は食料に悩み、生きるため略奪を繰り返していた。
砂嵐の傭兵盗賊団に属し、傭兵、暗殺、盗賊――荒事はなんでもやった。
一族の男子は幼い頃から高揚や鎮痛作用のある葉を与えられ、恐怖を知らぬ戦士として育てられる。
やがて依存し思考に変調を来す戦士達に胸を痛めていたが、貧しい現実は変えられない。
一族は最後のチャンスを掴むため、砂嵐と共に伝承王国へと攻め入る。
撃退された彼女等は、イレギュラーズと共に終末の軍勢と交戦。イレギュラーズの活躍あって打ち破る。
平和の敵、救世の英雄――相反する肩書きを背負うことになった彼女等であったが、魔は滅びても現実が変化した訳ではない。そこへ手を差し伸べたのが、ヴァレ家だった。
村をたびたび来訪するヴァレ家から、なぜか一方的に寄せられる善意に困惑し、果物や酒(それも時折盗品らしき)を受け取り、慌てふためく様は、村の名物になっている。
ミリアムはヴァレ家に誘われ、傭兵稼業の他に冒険にも手を出したようで、実入りは良好。
今ではトレジャーハントもすっかり板につき、村も以前と比較して遙かに潤っているようだ。
実際のところヴァレ家とミリアムは仲も良く、楽しげに酒を酌み交わす姿が見られる。
おまけSS『『魔種』イーグルハート』
名前:『魔種』イーグルハート
種族:魔種(元人間種)
性別:女性
享年:十八歳
一人称:私
二人称:お前
口調:だ、だな、だな?
特徴:白髪、深紅の瞳、淡い青緑の羽毛に覆われた身体、淡い青緑の翼
設定:
ラサ傭兵商会連合の南部に暮らす遊牧民『イーグルハート』、族長の娘に産まれた。ミリアム・アルマファルという名の少女だった。
磁器のように白く透き通る肌、すらりと伸びた手足と、皮鎧に隠し切れぬ胸。真っ直ぐな長い黒髪に、冷えた夜空を思わせる大粒の瞳。化粧気は薄く、少女の幼さを色濃く残す顔立ちだが、その瞳は鋭い。
大きな曲刀(シャムシールのようだが意匠は獅子でなく鷲である)の使い手であり、素早い身のこなしから必殺の斬撃を繰り出す、典型的なスピードファイターである。
彼女等の部族が纏う装束について、ある旅人《ウォーカー》は、中央アジア(ウズベキスタン辺り)の赤い民族衣装に似ていると述べた。一族は剣術の他、騎馬や弓に長けた者が多く、彼女もまた同様だ。
彼女は、そんな少女
イーグルハートの一族は食料に悩み、生きるため略奪を繰り返していた。
キング・スコルピオの盗賊団に属し、傭兵、暗殺、盗賊――荒事はなんでもやった。
一族の男子は幼い頃から高揚や鎮痛作用のある葉を与えられ、恐怖を知らぬ戦士として育てられる。
やがて依存し思考に変調を来す戦士達に胸を痛めていたが、貧しい現実は変えられない。
一族は最後のチャンスを掴むため、キング・スコルピオ等と共に幻想王国を襲撃する。
そして一連の戦いの中で、ミリアムは憤怒の呼び声に身を任せ、魔種へと墜ちた。
魔種となった彼女は幻想中部の廃砦アルテアフォートの大規模戦闘にてイレギュラーズに討ち取られる。
そんな彼女のために祈りを捧げたのが、ヴァレーリヤだった。
ミリアム達の姿が祖国の民、その行く末と紙一重に見えてしまったから――