SS詳細
黄金の黄昏
登場人物一覧
- アリア・テリアの関係者
→ イラスト
名前:アルバ=カトルセ
種族:魔種
性別:男性
年齢:19
一人称:俺
二人称:お前
口調:~だ、~だろう?
設定:
彼の始まりは何処にあるのか。
記憶の果てに『何か』が足りぬと彼は常に感じている――
アルバ=カトルセ。それが彼の名。
彼の人生は欠落から始まった。
何かが足りぬと彷徨い歩き。庇護者に拾われても尚に満たされなかった。
記憶にもまるで靄が掛かっているかのように……
藻掻いても彼は何も見つけられなかった。
そしてやがて彼の人生は亡失へと至る。
庇護者が失われたのだ。母代わりとして己の傍にいてくれていた、人物が。
それは『母』たる者がこの世に仇名す魔種であったからであり、故にローレットに討たれた訳であったのだが――斯様な事情など彼にとっては知った事か。なにより『母』はアルバをお気に入りとして手元に置き、不自由のない生活を送らせていれば尚更に。
……何かが足りないのに。
近くにある何かもかもが奪われる彼は、憤怒の深奥へと堕ちていく。
『母』と同じ領域に達したのだ――
世界を滅ぼす因子を身に宿す、魔種という存在に。
ローレット。己が『母』を奪った奴らへと復讐の誓いを胸に刻みながら……
そして彼が立ち上げた組織が『Vergeltung(フェアゲルトゥング)』
ローレットに対して復讐を誓う集団のリーダーが彼である。組織を潰す為ならどんな手法も厭わない卑怯さと貪欲さを持ち、彼は常にローレットに隙がないかを窺っている……
また、集団に属する者もなんらかローレットに対しての恨みがある者を中心に構成されており、その攻勢は一度始まれば苛烈極まるだろう。
……だが。それはそれとして彼はローレットへの復讐だけに生涯を費やしている訳ではない。
彼は探している。己の記憶の果てにある筈の――『何か』を。
ずっとずっと探しているのだ。胸元に光る錠……
この対となる鍵を持つものを探し求めていた。
確信があった。『その時』きっと自らはピースが嵌るのだと。
きっと、その人物は自分の事を知る人物だと信じて。
きっと、己の欠けている何かを埋めてくれる人物だと信じて。
きっと、どこか飢餓感にも似たこの魂を――満たしてくれると、信じて。
だが、彼は知らない。
その『姉』あるアリア=テリアはまさに。
彼が憎むべき『ローレット』に所属している事を――
――あぁ。悲劇という名の観客はいつだって。
手薬煉引いて待っている。
- 黄金の黄昏完了
- GM名茶零四
- 種別設定委託
- 納品日2022年03月03日
- ・アリア・テリア(p3p007129)
・アリア・テリアの関係者