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血濡れのグリム・リーパー

登場人物一覧

スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女
スティア・エイル・ヴァークライトの関係者
→ イラスト

名前:ラナ・フィヴュリス
種族:人間種
性別:女性
外見年齢:18歳
一人称:私
二人称:貴方、~さん
口調:~です、~でしょう?
設定:
 天義の聖職者としての道を歩み始めているスティア――
 そんな彼女が天義北部にあるサテンスト教会にて出逢ったのがラナである。偶然にも、互いが訪れた教会に魔物が襲来。
 その魔物を共に撃破した事を契機に出会った彼女もまた――同じく聖職者を目指している身であるそうで、その後もスティアの往く先で時折出会う事もある様だ。
 性格は温和で、天義の民の為にと尽くすその様は聖職者として不足ない。
 彼女もいずれ正式な聖職者として迎えられるかもしれない――

 ――しかしその正体は元・異端審問官。

 ナハト・ラグランジュという地下牢獄に努めていた中での最年少者であり、将来を待ち望まれた『優秀な異端審問官』であった。ナハト・ラグランジュは苛烈極まる異端審問を行っていた場所であり、あまりに度が過ぎて解体された程の施設。
 そしてそこに努めていた彼女の性質は古い天義の正義――些か苛烈極まっていた時代――に未だ染まっており、少し丸くなった現在の天義に関しては懐疑的な目を向けている人物でもある。

 本来であれば異端審問グループの解体に伴って彼女の身もまたどうなるか判断が待たれる所だったが、強欲冠位の事件における騒動と被害で数多の資料が有耶無耶に。事件を利用し身を隠し、過去を隠してその後は天義各地の『不正義』を独自に罰すべく旅に出たようである。

 その後、スティアと出会ったのは偶然。
 交わした言の葉の数々が心地よかったのは真実。
 ただ、スティアがあのヴァークライト家の人間であると分かった瞬間には――
 心の奥底に煮え滾る様な感情が生まれたのもまた事実。
 魔種が出た一族の者を許す道理がどこにあるというのか。
 かつての天義であれば断罪の未来以外あり得るまいに。
 ……だが、彼女は踏みとどまった。
 ここで事を起こしても益は何もない。仮に成せても己もやがて、だ。
 だから『今』ではなく『やがて』なだけだと己を踏み止め。
 ラナは時折出会うスティアと――親し気な会話を交わす事もあるものだ。

 あぁ。
 光り輝く様なスティアの笑顔は嫌いだ。
 だって――眩しすぎるから。

 血塗れの己が照らされる様で、嫌いなんです。

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