SS詳細
佇むは木々の如く
登場人物一覧
- 新道 風牙の関係者
→ イラスト
名前:クエル・チア・レテート
種族:幻想種
性別:女性
年齢:unknown
一人称:わたくし
二人称:あなた様/~様
口調:です、ます、ですか
特徴:霊樹の民、霊樹『レテート』の巫女
設定:
幻想種としては珍しい老齢の姿を取った嫋やかな淑女。霊樹の守護者であり、霊樹『レテート』と命運を共にする巫女として、木々の衰えをその身に反映した。
永き時を深緑で過し続けた霊樹『レテート』の衰えは著しく、その巫女であるクエルも老齢の姿に相成った。
幼き頃、巫女見習いであったクエルはファルカウの巫女リュミエ・フル・フォーレを親代わりに、霊樹の何たるかを学んだ。
故に、外見のみを見れば何処か可笑しくも感じるが幼き日と変わりなくリュミエのことを「お母様」と呼び慕う。
穏やかで淑女の鏡ともされるレテートは霊樹の管理の他、リュミエを支えるべく日々を過ごす。
魔術にも長けており、森林警備隊に力を貸すこともあればその外見を利用して不届き者を叱ることもある。
普段は淑やかではあるが、母と慕うリュミエの前では少女のように表情を変え、よく笑う。リュミエに言わせれば「あの子は何時だって幼く可愛い『娘』ですよ」との事だ。
「この外見も偶には役に立つのですよ」と揶揄うように微笑む彼女はリュミエの言うとおり可愛らしい淑女なのだろう。
霊樹レテートは近いうちに枯れてその天寿を全うするとクエルは考える。
そうした時に巫女である自身の終が訪れる可能性を何時も傍らに感じ続けていた。
だが、生まれながらにして霊樹の巫女となった彼女にとっては望むべき宿命であり、決して恐ろしいことではない。
霊樹レテートが枯れ落ちると言うことはファルカウへと還ること。それはファルカウの信仰者であるクエルにとっても喜ばしいことだからだ。
其れまでにファルカウに危機が訪れたならば、己の命を賭してでも大樹ファルカウと『お母様』を救うと心に誓う。
「わたくしはリュミエ様……お母様のためならばこの命を賭すことが出来るのです。それが霊樹の民、霊樹の巫女であるわたくしの宿命なのですから」
「母は聡明で、美しく。そして優しすぎる女だったのです。あの方は優しすぎる故に、何時だって傷つく。
良き隣人であるイレギュラーズがこの地に訪れてくれたことを、喜ばしく思っておりますよ」