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月移す水面
登場人物一覧
- 恋屍・愛無の関係者
→ イラスト
名前:葛城春泥(かつらぎしゅんでい)
種族:ウォーカー
性別:女性
年齢:Unknown
一人称:僕
二人称:~君
口調:だね、だよ、かい?
特徴:パンダフードの練達研究員。
設定:
電子生命体を『人間』へと昇華せしめたエーテルコード2.0に関わった練達研究員。
ローレットやイレギュラーズにも好意的かつ協力的である。
しかし、その裏で『己の手で最強の生物を作り出す』という目的の為に動いている。
ROOログアウト不明事件の際、恋屍愛無を誘拐したのもその為だ。
倫理観や道徳観を『強者が定めたエゴイズムに過ぎぬ』と断じ、己の目的の為に、その才能、力を他者へと振るう事に躊躇の無い人物。
元の世界で愛無を作り出したのは春泥である。
つまり本来的な愛無の『親』だ。
しかし、愛無は失敗作として廃棄された。
同化吸収による強化個体としてのサンプルだったが期待にそぐわなかったからだ。
ROOで愛無がアバターに『パンダ耳』を選んだのは偶然では無いはず。
つい先日ログアウト不可事件で愛無と再び接触し、失敗作の成長を観測した。
愛無の記憶をROOを通して断片的に読み取った際に、懇意にしている深道との繋がりも把握する。
深道の分家である燈堂の地下には『真性怪異』が奉られている。
既に強い力を持つ真性怪異をどうにかして取り込み、研究に活かせないか。
春泥は考えを巡らせ、深道の人達へ揺さぶりを掛ける。
自分を先生と慕う深道の子らは従順で疑う事を知らない。
それは春泥が古くからの相談役だったからだ。
御婆様と呼ばれる佐智子が幼い頃から春泥は傍で深道を見守っていた。
つまり、深道において相当な発言力を有しているということに他ならない。
地道に積み上げてきた『信頼』は強固なものだろう。
一つ一つ丁寧に種を蒔いて。
それが芽吹くとき、きっと最強の存在が産声を上げるに違いない。
春泥は楽しみで仕方ないのだ。
「僕は『神』になりたいんじゃない。『神の母』になりたいのさ」
彼女自身が最強になることは目的では無い。されど、魔術的科学的な施術を施し強化を行っている。