PandoraPartyProject

SS詳細

青薔薇姫

登場人物一覧

ベネディクト=レベンディス=マナガルムの関係者
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ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)
特異運命座標

名前:テオドラ=イルフェティ=マナガルム
種族:旅人(人間種)
性別:女性
年齢:18
一人称:私
二人称:貴方/貴女、~様
口調:~です、ですね
特徴:礼儀正しい、淑女たれ
設定:
 ベネディクトの腹違いの妹にして、彼の祖国『セレネヴァーユ王国』の第一王女。
 長兄と両親、優しくも厳しい家臣たちに見守られ、王城内で心清く育つ。
 そんな彼女が『次兄』ベネディクトのことを知ったのは、偶然運命の悪戯だった。
 家臣たちの口にも上がらない彼の存在を知ったテオドラの心には、生まれて初めて小波が立った。
 幼いテオドラの瞳に映る父と母は、愛し合っているはずであった。
 それなのに、違う母を持つ子が……? お父様はお母様を愛していらっしゃらないのですか?
 綺麗なものだけを与えられて真っ直ぐに育った彼女には、王妃である母の子以外の王の子妾腹の兄の存在は到底認められるものではなかった。

 ベネディクトが行方知れず特異運命座標となってから暫く経ってのことだった。
 またも降り掛かった運命の悪戯により、テオドラは気付けば空中庭園にいた。
 士官学校へ通った兄とは違い生粋のお姫様である彼女が、その現実を簡単に受け入れられる訳がない。
 脳が拒絶しているのを感じながらもふらふらと当て所無く彷徨った彼女は、ついには倒れてしまう。
 気を失った彼女を見付けたのは、娘を失ったばかりの幻想貴族の夫妻であった。彼等はテオドラにとても親切で、本当の娘のように扱ってくれた。
「ずっと此処に居ていいんだよ」
「困ったことがあったら何でも言ってね」
 混乱するテオドラの手を握って寄り添い、愛を分けてくれた。
 優しい人たちから受けた恩を、この先テオドラが忘れることはないだろう。

 しかしテオドラは、召喚された現実を受け入れた頃、旅立つことにした。
 テオドラが帰るべき場所はセレネヴァーユ王国で、彼女の本当の家族はそこにいる。
「いつでも帰っておいで」
「近くに寄ったら顔を見せてね」
 優しい第二の家族に別れを告げ、テオドラは自分の足でしっかりと無辜なる混沌の大地を踏みしめた。
 家族の元へ、愛すべき国民たちの元へ。
 必ずセレネヴァーユ王国へ帰るために。
 そうして彼女は『帰り道』を探し、世界を見て回っている。

 彼女と似た姿の女性が幻想で見られたようだが――ベネディクトは彼女の存在自体を知らない。
 果たして、兄妹が出会う日は来るのだろうか――。

おまけSS『憂う青薔薇』

 ある日、彼の姿を見る機会があった。
 城の中、高い位置にある窓からカーテンに隠れるようにして、こっそりとその姿を覗った。
 自分によく似た金色の髪に、青い瞳。どこか父や長兄を思わせる姿。――紛れもなく兄なのだと、同じ血が流れているのだと感じられた。感じて、しまった。
 ――あの人が、お父様の過ち。
 知らぬ内に口は真一文字に結ばれて、カーテンをぎゅうと握りしめていた。
 視界に映していたくないのに立ち去れず、ただ陽光の下にいる彼の姿を見下ろしていた。
 ようやく足が動いたのは、コツリと廊下に靴音人の気配が響いた時だった。王女として、感情のままに眉を顰める姿など晒してよいものではない。慌てて彼女は身を翻す。揺れたカーテンに気付いたベネディクトが顔を上げた時には、そこには誰も居なかった。

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