PandoraPartyProject

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マーガレットが揺れて

登場人物一覧

アーリア・スピリッツ(p3p004400)
キールで乾杯
アーリア・スピリッツの関係者
→ イラスト

名前:アンジェロ・ラフィリア
種族:スカイウェザー
性別:男
年齢:15歳
一人称:僕
二人称:~さん、君、ちゃん。アーリアお姉ちゃん。
口調:かな。だよ。かも。
特徴:褐色の肌と純白の翼を持った双子の少年。青灰の髪と碧瞳を持つ。
 元奴隷の少年。ヴィーグリーズ会戦の際、アーリア達に助けられた。
 現在はアーリアが後見人となり、幻想国の街で一人暮らしをしている。
設定:

 勉強はそれ程好きでは無いけれど、自分の生い立ちや過去などを知りたいからと学校にも通い出した。
 幻想国の歴史や貴族の成り立ち、他国との軋轢などスラムで過ごしていた時には知り得なかった情報が溢れていた。
 知れば知るほど、難しい問題にも行き当たる。
 自分自身がスラムの出身だから、そこに住んでいる人々を救うにはどうしたらいいかと考えもした。
 十分なお金を持って支援すれば解決するなんて単純な話しでは無いのだと知った。

「難しいなぁ」
「どうしたんだい?」
 学校で出来た友達のナセルが心配そうに覗き込んで来る。
「スラム問題について考えてた」
「それはまた。難解だ」
「でも、僕が生活に困らなくなったからって当時の事を忘れたいなんて思っちゃいけないもの」
 それはあの時必死に生きた自分を否定したくないから。
 思い出す度に劣等感は自分を突き刺すけれど。それでも今を生きる為に。
「それにね。諦めたらせっかく助けてくれたアーリアお姉ちゃんに悪いから」
「頼もしいよ、まったく。君みたいな人が貴族になってくれればこの国は良くなるのだろうね」
 元奴隷のアンジェロが貴族になるには難しい。儘ならない漠然とした不安。
「そうかな。……あ、ナセル帰りにマーケットでクレープ食べない? この前美味しいお店見つけたんだ」
「リルさんと一緒に行ったんだね」
「そ、そうだけども。アーリアお姉ちゃんもシャルティエも一緒だったしー」
 頬を染めるアンジェロはナセルの背を押して教室のドアへと向かう。

「もうすぐシャイネンナハトだね」
「うん。寒くなって来た」
 クレープを頬張ったアンジェロは寒さに鼻を赤くする。
「プレゼントとかどうしよう。何か特別なものがいいかな。指輪とか?」
「友達に送るのは重すぎでは。マフラーとかあるじゃない」
「そうか、友達……」
「まだ友達だと思うなぁ。応援してるけども、焦らずだよ」
 ナセルの言葉にこくこくと頷くアンジェロ。
 見上げれば曇天から雪がゆっくりと落ちてきていた。

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