『……侵入者、一匹。ま、仕事してやるか』

登場人物一覧

名前：Anti-Virus『霧島戒斗』
種族：アンチウイルスソフト
一人称：俺
二人称：お前、アンタ
口調：だ、だぜ、だよな？
特徴：【素直じゃない】【世話好き】 【真面目】 【マイぺース】
設定：
「ずいぶんとまあ、暴れまわってくれたもんだ」
　R.O.Oという機構に写し取られたカイトの、善なる部分。
　霧島黎斗の『兄』ということにはなっているが、
　その存在の正体は、強力な『結界』によりバグを隔離し、人知れず闘う陰陽師（ウイルスバスター）である。

　自分の正体が『アンチウイルスソフト』であるという、ずいぶんメタな存在であるとは自覚しているが、この世界のことも、兄弟のことも大切に思っている。

「まあ、俺は裏方だからなァ」
彼もまた人知れず、設定を改変し、自然にR.O.O内に溶け込んでいる。
「過去から未来へと繋げる」ことをモットーとしている彼は、人知れず巨大な理不尽と闘っており、
R.O.Oと現実の境目が溶け合うときに、また、出会うこともあるかもしれない。

『ここで出逢ったのは、お互いの為だったな』

• 『……侵入者、一匹。ま、仕事してやるか』完了
• GM名布川
• 種別設定委託
• 納品日2021年11月15日
• ・カイト（p3x007128）
  ※ おまけSS『特異点、カイト』付き

おまけSS『特異点、カイト』

＞データの更新があります
＞ダウンロードしています(12/200)……。

　外部から持ち込まれる『後付け設定』は至極厄介である。この世界の『戒斗』……自分自身もそうやって設定に割り込み、この世界にやってきた。存在するはずのない同一データ。
　一つしかない役割を奪い合うことになるかと思った、その時。
「兄貴」と呼ばれたとき、運命は変わった。
　この世界では、黎斗はじぶんの弟である。
　彼の存在は自分の存在を脅かすものではなかった。
　小さなバグをつぶしながら、兄は人知れず弟を守っていた。

　いくつもの演算といくつもの演算結果。
　均衡を乱したのは、悪意にまみれた鏡だった。
　自分はバグに飲まれた『黎斗』にトドメを刺すことになるだろう。結局は、それが自分の役割なんじゃないかとずっと疑っていた。”そう”なんだろう。そうなるのだろう。ところが、だ。蓋を開けてみれば、黎斗は生き延びた。……介入者、「カイト」の存在によって。
　あまりに出来すぎた結果に。あまりに都合の良すぎた結果に、彼は言う。
「この世界が虚構の世界だとしても、俺は、この世界が好きだ」