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聖カイーナの贖罪

登場人物一覧

スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女
スティア・エイル・ヴァークライトの関係者
→ イラスト

名前:シュティ・カイーナ
種族:魔種(元・飛行種)
性別:女
年齢:18
一人称:わたくし
二人称:~様、貴卿
口調:です、ます、ですか
特徴:『カイーナ』の聖女候補
設定:
 天義の片田舎に存在するカイーナは祈りの地である。ヴァークライト領の程近くに位置しているこの村では30年に一度、生まれた『聖少女』達を集めてその中からたった一人を『聖女』とする習わしがあった。
 聖少女とは尊ぶべき神の血を継ぎ、声を聞き届けるものたち。この村では誰もが神の血を引く素晴らしき存在であると教えられ生まれた娘達は12歳になるまでに『聖女』としての儀礼を学ぶしきたりだ。
 シュティも聖少女のひとりであった。幼い頃から今代の聖女として期待され続けたシュティは血の滲むような努力を続けてついには聖女となれる――筈だった。
 彼女はが12歳となった日に村は賊によって襲われた。聖カイーナのの加護があれば生き残れると民は一歩たりとも動かず炎に呑まれてゆく。
 その異様な光景を目の当たりにしながら、彼女は「この窮地を救えずして何が聖カイーナの生まれ変わりの聖女か!」と叫んだ。
 彼女に力を貸したのは偶然通りかかっただけの魔種であったのかもしれない。
 彼女は自身のことを聖女であると確信し、魔種の呼び声を『聖カイーナ』のものであると認識した。故に、その声に応えたのだ。

「ああ、聖カイーナ! 我らが神よ! 民を守る力をシュティへとお与え下さい!
 あなたは何を望まれますか。わたくしはあなた様の生まれ変わり。そのお言葉を必ずや聞き遂げましょうぞ!」

 カイーナの街は一夜にして壊滅した。逃げることさえしなかった村人達の夥しい死骸の山の上でシュティ・カイーナは笑っていた。
 駆け付けた騎士団によると聖女候補であった娘は「わたくしは聖女カイーナとなった」と、そう名乗ったのだそうだ。
 そして『傲慢』にも彼女を聖女であると認めることのなかった騎士を惨殺した。それは聖カイーナの言葉なのだという。

 ――シュティ・カイーナよ。お前はこの国を蹂躙し、『聖カイーナ』の素晴らしさを知らしめるのだ。この地に生きる者は全て逆賊である。

 そう、神のお告げを受けたというシュティはその後、姿を消したと言う――

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