PandoraPartyProject

SS詳細

蒼の武器妖精の現状について

登場人物一覧

シフルハンマ(p3x000319)
冷たき地獄の果てを行くもの

名前:サイズ
種族:精霊種
性別:不明
一人称:俺
二人称:キミ
口調:だ、だよ、だよね?
特徴:【装備(武具種)】【内向的】【ネガティブ】【虚ろな目】【放心癖】
設定:
 R.O.OのNPCとしてのサイズ、炎のエレメントが宿った大鎌が本体の妖精。
 数百年前、翡翠のどこかにあるという妖精郷を探し、代わりにたどり着いた小さな妖精の村で静かに暮らしていた。
 しかし村は選民思想の強い幻想種が放った毒でほぼ全滅、彼自身も瀕死の重症を負う。
 たった一人、身を挺して助けた少女は力を願った。聞いてはいけない呼び声を聞いてしまった。

 数百年の間、『白い少女』に肉体および精神の時間を凍結させられたまま操り人形として『凍える森』に侵入した幻想種を殺し続けていたがイレギュラーズたちによって救出。
 現在は元の意識を取り戻し、翡翠国内の『凍える森・出口』サクラメント周辺で自給自足の生活を送っている。
 翡翠の幻想種に対する強い嫌悪感と、妖精らしく悪戯しようとしない等若干の抑うつ症状が見られるが精神状態に狂気の影響は見られない。
 現実世界のイレギュラーズについての情報と自身の状況をある程度理解し、メッセージによる意思疎通も可能。
 ネクストがコピーされた混沌である事実については、流石に混乱を隠せないようだ。
「浦島状態っていうのかな、今はちょっと考える時間が欲しい」

 肉体に関しては強大な魔力に当てられ続けていた後遺症か、体の一部がまだ冷たく凍りついており本来使えないはずの氷の魔術も行使する事が出来る(本人は困惑の感情を覚えている)。
 あくまでサイズ本人の属性は炎のままであり、更に精密な修理をすれば氷を取り除く事も可能である、だがその事に対しては複雑な心境。
「『俺』が直すならそうさせてもらうよ……」

『妖精メープルがバグにより反転した姿が、白い少女の正体である』
『白い少女』に対してのシフルハンマの推察には概ね同意の意思は示しているものの、自分が命を賭して守った事が少女の絶望を産んだ事について酷い落胆と自己嫌悪が見られる。
 シフルハンマの提示した『一緒に生きて彼女を救おう』という選択肢に対しても受け止めつつ自分がそれをできるだろうかという不安を示した。
「妖精を、彼女を救うためなら、俺は……」

「何が待ち受けようとやり抜いてみせるよ、それが俺の生き残った理由だって言うならさ」
「悲恋の呪い、か……まったくもってその通りだな」

  • 蒼の武器妖精の現状について完了
  • GM名塩魔法使い
  • 種別設定委託
  • 納品日2021年10月15日
  • ・シフルハンマ(p3x000319
    ※ おまけSS『サイズからのメッセージ』付き

おまけSS『サイズからのメッセージ』

 夢を見ていた、何百年もさ。幸せな夢だった。
 生活が続くんだ。小さな村で妖精達が切り株で踊って、集めてきた花でキノコの家を飾って、夜には何十日かに1回イチイの実を山積みにしてみんなで乾杯する。その繰り返しさ、あの頃と何も変わらない夢だった。でも、ずっと隣に誰かいた気がしたんだ、煩くて、力もないくせに自分はなんとかする、いつか準備が出来たらこの村を出て妖精郷を探す隊長になるんだって。
 ……腕っぷしが強い俺に全部任せてるくせにさ、生意気な奴が……いたはずなのに、いなかった、それ以外は、そのままの夢。
 引っかかって、ある日突然、急にその名前を叫びたくなった。ガラガラ声しか出ないけど、何度も叫んだ。そうしたら、目が覚めた。それだけだ、俺の知ってることは。
 思えば俺は、夢を見せられていたんだろうな。

 キミの話はわかったよ、シフルハンマ。そう呼ばせてくれ、同じ名前が二つだとどうも面倒でね……。
 とにかく、凍える森を離れろっていうならそうするさ、伝承か砂嵐……どっちかだろうか。準備ができたら手紙でも投げてくれればいい、こっちも準備が出来たらそうさせてもらうさ。
 ……ああ、はもうここに居ないよ、雪が溶けて、凍土が狭くなっていってる。
 現にシフルハンマの言う通り、不思議とこのサクラメントから離れようとしたら思考が逸れて戻されてたみたいだけれど。今ではそうでもみたいだ。メープルも会いに来れるだろうね……俺はごめん、なんて言ったらいいかわからない。その子が俺の事を心配してくれているのはわかるけど、だからこそ……
 
 さあ、何処に行ったかなんて俺が知りたいよ……ただ、キミも何となくわかるだろ? あそこにいたら俺達が戻ってくるから、メープルはどこかに行ったんだ。きっとあの森にばらまいてる魔力を取り込んで、姿形も変わってるかもしれない。会いたくないんだ。だからって諦めたりはしないさ、まだ、そう言える自信はないけれど。
 え……俺にとってメープルはどんな存在だったか? それはが一番よく知ってるはずだろ?

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