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『鬼閃党』仔細録
登場人物一覧
- ベネディクト=レベンディス=マナガルムの関係者
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『鬼閃党』仔細録
かの集団は旅人である新城 弦一郎が率いし一団である。
一言で言えば『強きを良し』とする、それだけの集団。
それ以外は全て些事――故に。
比較的善なる者もいれば、悪なる者もいる。
組織に属し己が武を磨く純粋なる者もいれば、利用しようと画策する者もいよう。
これでは組織とも言えぬ流浪者達の集まりと言える、が。
だが弦一郎を筆頭にかの者達の力は隔絶している。
強者のみが在籍を許されると言える組織の体質が弱者を振り落とすのだ。
党員同士の果し合いも日常茶飯事――
ただ『一応』程度の取り決めとして下記の法はある。
一、強きを尊ぶべし
二、あらゆる出自は無用
三、私闘を許す
四、群れるも自由
五、法を変えたくば長を超えよ
ほとんど『自由にしろ』という類のもの。
強者であればそれが全て。
そんな集団たれば常の活動として『これぞ』と言えるような固定の活動はない。
各々が好きに振舞っているからでもあるが――
ただ。党には一部『窓』と呼ばれる者達がいる。
それはどこぞから彼らの力を必要とする者からの依頼を受け、鬼閃党の者に案内する……ローレットで言う所の情報屋の様な存在の者達だ。
ただしローレットと異なりなんでも依頼を引き受ける訳ではない。
所謂かな彼らが関わるは己が武を必要とされる場所のみ。
戦場、暗殺、用心棒……その類であれば依頼主の立場も問わぬ。
依頼の報酬と言うよりも、己が求道の先を求めて……
ただ、それが故にこそ『依頼の達成』には固執しないので、依頼主の態度や内容が気に入らなければ途中で裏切ったり依頼放棄する事もしばしばあるのだとか。だがそのような無法であっても圧倒的実力が求められ、度々依頼は舞い込むという……
なおローレットとは競合する事が多々だが、特別に敵視している訳ではない故に協力する事もあるかもしれない。
そして彼らの活動は、近年では豊穣と天義において特に目撃情報が挙がっている様だ。
天義では危険集団としてマークされているという話もあるが……
噂では鬼閃党でも有数の実力を持つ『序列者』達も幾らかその方面に集っているという。
その動きは、さて。動乱を嗅ぎ付けたか、強者の気配を感じ取ったか。
他の地域にいる者もいるのだ。彼らの気まぐれやもしれぬ。
ただ、いずれにせよ彼らがいるという事は。
先述の通り『武』が関わってくることだけは確かであろう……
- 『鬼閃党』仔細録完了
- GM名茶零四
- 種別設定委託
- 納品日2021年10月01日
- ・ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)
・ベネディクト=レベンディス=マナガルムの関係者
※ おまけSS『仔細録:余』付き
おまけSS『仔細録:余』
なお。
法の『二』にある様に、出自や元々の経歴を問わぬ為に、鬼閃党の内部には鬼閃党そのものを利用せんとする輩も時折いるが。
法の『三』にある私闘が自由に許されている故に、目に余れれば上位者が粛清するという電撃的出来事もあるのだとか。
正義の組織でもないのだ。証拠は不要。そしてそれが咎められる事はない。
法の『四』は弱者であろうとも責を持つのであれば自由にせよ、という事らしく、そして。
法の『五』は未だかつて達成された事はない……