炎駒聖牙

登場人物一覧

名前：新道 風牙
種族：ウォーカー
性別：不明
年齢：16
一人称：オレ
二人称：アンタ、呼び捨て
口調：だ、かよ、じゃねえの
特徴：麒麟の加護
設定：
　ふむ、なんぞ……吾の『加護』の縁を紡いでくれる者が居るとは聞いたが――吾が分体は自凝島より出れぬ。代役で許せよ、風牙よ。
　吾は黄龍。主に加護を与えし麒麟と同一の柱にして、力を別離させたもの。この心は麒麟と同じ。吾と麒麟の間に道を紡いだ神使の頼みである。
　さて、ふむ……？　成程、主が活躍し、褒章を得たと。誠、天晴れであるな。吾も……いいや、麒麟も見る目が合ったという事だ。
　主の活躍、吾達は喜んで居るぞ。あの日、あの場所で主に加護を与えたことが間違いでは無かったと言うことだ。

　綻びをつづりてそそぎし勇士よ。苦難を乗り越えし叡智の神使よ。
　主ならば何処までも疾風の如く走り抜けるだろう。吾が失われ神力を容易に届けるような猛き速さで黄泉津を駆ける事であろう。
　紅き軌跡を残し描かれた烙地彗天に吾達の力の一辺を乗せ戦いへと赴いてくれることを嬉しく思う。
　吾は賀澄が居なくては外つ国へは出れぬ。そして、麒麟は自凝島より出ることが出来ぬ。
　吾を通じて麒麟が外つ国を見ることが出来るならば、零れた力と共に奔る主が吾らの目となり、耳となり、外つ国を麒麟に届けてくれているような。
　そんな気にもなって仕舞うのだ。
　下らぬ妄想よ。許せ、麒麟も久方ぶりの加護に心が逸っておるのだろうな。

　――何時か、瑞の浄き力が満ちた日に自凝島へと渡ることとなるだろう。
　主らを送り出すことで神力を失った麒麟の許へ、吾の力を、瑞の浄化を届けに行くのだ。
　その時は吾ではなく麒麟との再びの逢瀬である。主よ、『吾の欠片』を胸抱き彼の地の邪気を祓うて呉れ。
　吾はその時が楽しみなのだ。……持ち帰ると良い、『風牙』よ。

『炎駒聖牙』
　自凝島の守護獣である麒麟の加護を帯びた組紐。燃えるような焔と浄き金に、牙を思わすモチーフの飾られたブレスレット。霊脈を辿り巫女を救いし勇士への贈物。