PandoraPartyProject

SS詳細

無現の保管者

登場人物一覧

リンディス=クァドラータ(p3p007979)
ただの人のように
リンディス=クァドラータの関係者
→ イラスト

名前:ケルズ=クァドラータ
種族:旅人(文字録保管者)
性別:男
年齢(或いは外見年齢):25歳(外見年齢10歳)
一人称:僕
二人称:あなた、~さん
口調:だよ、だよね、かな?
特徴:年下に見える、読書家
設定:
 リンディス=クァドラータの兄。『無現図書館』と呼ばれたリンディスの故郷の文字録保管者長レコード・マスター
 ビブリオマニア達の為に膨大な文字録レコードの管理を義務付けられたために、外見は文字録保管者長となった10歳前後で止まり、強い感情制御を施されている。
 元世界でのリンディスのイメージは物静かで本と向き合い続ける素晴らしき兄にして、保管者長――であった筈だった。

 だが、召喚に伴い感情制御が外れたことにより魔種達の傍で狂気に触れるように過ごすこととなった。
 彼がイレギュラーズとして物語を紡ぐことはに当たる。故に、彼は自身の庇護者の傍で物語を見続けて居る。
 彼が管理し、使役していたはずの溢れ出た文字録レコードは狼を象り、ケルズの足下から影のように現われ使役され続ける。
 青年にとって感情とは制御すべき保管者には必要の無いモノである。故に、感情を露わにし、物語の渦中へ飛び込み、紡ぎ続ける妹を厭うていた。
 そもそも文字録保管者という存在は物語を管理する役割であり、自身が物語を紡げばそれは呪いとなり、希望となり世界を滅ぼすと知っているからだ。
 いつか世界を滅ぼした、人々の物語の力を生み出そうとする妹を。
 記録し、管理をすべきだったモノを綴り出す彼女をさっさと始末しなくては――『リンディス=クァドラータは無現図書館 規定第45条に違反しています』

 リンディスは兄がこの世界に召喚されたことを未だ知らないだろう。
 尊敬すべき素晴らしき兄に、保管者の在り方を教えてくれた兄に、敵意を向けられるなど想像もしていない筈だ。
 出会ってしまえばケルズは職務違反を行った文字録保管者を決して許さない。
 己が感情を捨て、成長を捨て、世界を守護するために過ごしてきた全てを蔑ろにする存在を、喩えそれが唯一無二の己の妹だとしても。

「だから、君はダメなんだ。落ち零れたんだ。そうやって世界を滅ぼす存在になろうとする。
 心なんていらないでしょ。誰との関わりだって。君自身の物語なんて――必要ないと、言ってご覧。それが文字録保管者としての在り方なんだから」

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