パシオン・マス

登場人物一覧

名前：ユグニス・ロン・フランドル
種族：人間種
性別：男性
年齢（或いは外見年齢）：54歳
一人称：私
二人称：貴方、呼び捨て（公的な場などでは敬称をつける）
口調：～だ。～だろう？（公的な場などでは「です、でしょう？」など）
特徴：行動派・顔が広い・穏健
設定：
　フランドル子爵家が当主ユグニス――は、本来当主にはならぬつもりであった。
　若かりし頃は社会勉強と称して国内外を遊学したり、後ぶっちゃけ放蕩したり……まぁ色々あった訳だが、当主に収まれば身動きが取り辛くなると自覚があった。
　結果としては先代が急に倒れたり派閥間のゴタゴタが苛烈になった時期などがあり、諸々の経緯を経て当主となった訳だが。その後は比較的大人しく当主として自領地で過ごしているようである――

　――ただしあくまでも『比較的』ではあるが！　とは居候たるグリジオの弁。
　問題ない範囲――例えば近場の街など――には隙あらば足を運ばんとするのだ。
　そして道中でトラブルが起これば喜ぶものだから手に負えない……！　思わず（護衛として度々駆り出される）グリジオも精神的に振り回されてしまう程である。ああその年齢でどこにそんな活力があるというのか！
　とはいえあくまでも性質としては善人であり友らとの混乱は楽しめど、無秩序な混乱などを楽しむ性では無い様だ。それに何時如何なる時も行動派という訳ではなく、芸術や音楽など落ち着いた環境の場を好む面も。

　派閥としてはバルツァーレク派の一人。所謂穏健派貴族である。
　遊楽伯爵とは縁も深いらしく、芸術や音楽などの展覧会があれば共に語らい、商人ギルドとの交渉時などには随伴する事もあるのだとか。
　彼の若かりし頃の放蕩――もとい遊学の成果か、意外と広い範囲に人脈あるようであり特にラサや海洋などの商人達は当然として、なぜか深緑にもちょっとだけ顔が通じるらしい……

　とかく、彼は若い時と同様にパワフルに行動する人物である。
　なんでも自ら率先するその姿勢はある意味貴族らしかぬかもしれない。
　しかし彼はただひたすらに――面白そうな事を好んでいるだけなのだ。
　きっとそれは彼が彼であり続ける限り。
　魂が変わらぬ限り――そうなのであろう。

「グリジオ！　グリジオ！　ここにいたのか、さぁ行くぞ！
　ん？　どこへだと――ハハハ、付いてくれば分かる！」

　ああ。今日もまた彼が呼んでいる。