君を忘れないために

登場人物一覧

名前：忘都（なきと／アスター・ユーリオータ）
種族：月人／幻想種
年齢：長命種に年齢を聞くものじゃないよ
一人称：僕
二人称：きみ
口調：だよ、だね、かい？
特徴：【ポニーテール】【朴念仁】【子供っぽい】【裏表がある】
設定：カムイグラの僻地の村に住む薬師の男性。そこそこ年かさであるらしいが少年のような素直さと柔軟な思考を持ち、よそ者であるにも関わらず村に随分と馴染んでいる。２０年のうちに外見は変わった様子が見られないが、カムイグラに於いては珍しいことではないのでスルーされている。
　八百万の領主に対して丁々発止の言葉のやり取りを熟し、村人の不利にならぬよう尽くす姿はとてもよそ者とは思えぬ貫禄に溢れている。
　口癖は「忘れられるのは強さの証だよ」。

　その実態は、エルシア・クレンオータの生き別れの父である。
　２０年前、妻と子を逃す形で魔種の暴虐に抵抗した彼は、なすすべなく死ぬ運命にあった。
　しかし、幸か不幸かバグ召喚の形でカムイグラにたどり着いてしまい、以後戻ることもなくとどまっている。
　妻の魔法の才は当然ながら熟知しており、その結果どうなるか薄々ながら理解してはいたが、彼自身の魔術の才とは真逆だった為差し出口を挟む権利を持たぬと考えていたようだ。
　彼の口癖の真意だが、「記憶を失えば、それに紐付けられた出来事が苦痛になる。いわば『記憶の幻肢痛』だ。そんなものと共存しながら生きる人間が弱いと思うかい？」とのこと。
　魔種に襲われた村から逃げた妻と娘については未だ案じているが、正直なところ生き延びられたかどうかは懐疑的。
　年季に違わぬ術技の才を持ち、得意分野はイルシアと真逆の凍結・冷却系。これからの季節は重宝するなと、村人から期待の眼を向けられちょっと困惑気味。