可憐で煌びやかな野草

登場人物一覧

名前：スミレ・ブルンスト
種族：人間種
性別：女
年齢（或いは外見年齢）：16
一人称：私
二人称：あなた、～さん
口調：です、ます、でしょうか？
特徴：洋装、かわいい、世話好き、社交的
設定：
名前はアイオライトの和名、菫青石から。

R.O.Oの伝承で錬が知り合った黒いドレスを纏う少女。
アバターとして少女の姿をした錬に対し、優しく接してくれる。
現実の錬が男だと説明しても、『ネクスト』の住民である彼女には伝わっておらず、女の子として錬とは対している。

伝承の貴族ブルンスト家の令嬢。
三女で９人兄弟の真ん中ということもあり、あまり家庭のことには率先して参加しようとはしないが、スミレの舞踏は見るものに力を与えると好評であり、その舞いを披露すべくあちらこちらへと連れ出されることもしばしば。なお、スミレ自身も人の為に踊ることは嫌いではない。

ただ、伝承貴族の考えを色濃く持つ両親や兄弟の考えとは一線を画した考えを持つ。煌びやかな社交界よりも庶民との交流に強い興味を示し、特に親を亡くした子供達の集まる孤児院へと通うことの方が多い。
おかげで、家事は炊事洗濯掃除と一通りこなすことができ、献身的なスミレの姿に孤児院のシスター達からの信頼も厚く、子供達からもスミレお姉ちゃんと慕われている。

「ごきげんよう。今日はどちらに参られるのですか？」
「ええ、これから孤児院に。あなたもご一緒にいかがでしょう」

おまけSS『舞姫は孤児のお姉さん』

　貴族達の集まる社交場。
　その壇上で、華々しく咲く菫の花。
「「ブラボー！」」
　貴族達の拍手の中、スミレ・ブルンストは丁寧にお辞儀をする。
「今日はお越しいただき、ありがとうございました」
　数年後すれば、彼女はクールビューティーとも言われる貴婦人となるだろうと貴族達は囁き合うが、スミレは気にも留めずに会場を後にしていく。

　数時間後、彼女の姿は孤児院にあって。
「スミレお姉ちゃんだ！」
「一緒に遊ぼ！！」
　子供達に囲まれるスミレは、微笑ましげに子供達の頭を撫でて。
「ええ、お手伝いの後、一緒に遊びましょうね」
　呼ばれたシスターから洗濯籠を受け取る彼女は心から笑い、洗濯物を干しに向かうのだった。