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稀久理媛神

登場人物一覧

華蓮・ナーサリー・瑞稀(p3p004864)
ココロの大好きな人
華蓮・ナーサリー・瑞稀の関係者
→ イラスト

名前:稀久理媛神(きくりひめのかみ)
性別:不明
年齢:unknown
設定:
 海洋は瑞稀神社に奉られている三柱一組の善神。
 混沌世界では精霊の一種であると推測されるが、実際にその姿を見ることは出来ない。絵姿は彼女らが顕現したならば、という伝聞を元に作成されているそうだ。

 稀久理媛神はある旅人が海洋王国へと持ち込んだとされ、『ククリ』と呼ばれる事も在る。
 その名は糸を括る事から来ていることから縁結びの神様として親しまれる。恋愛運向上に縁結び、夫婦円満のご利益を求めて訪れる者も多い。
 また、「聞き入れる」という意味があるともされ、身の不幸を聞き入れ解くとされることから健康祈願などに訪れる者も。

 異界の神であるとされるために厳しい教義は存在せず、死生観に関しても寛容な姿勢を取っている。
 華蓮は実家である此の瑞稀神社でアルバイトを行いながら巫女として携わっており、力のある僧侶は祈祷を通じて神託を得られるとされているらしい。


 ――その逸話は瑞稀神社に伝わるものである。
 ある所に二柱の女神が居た。二柱の神は成長するにつれて己が治めるべき国を違えた。故に、二度とは会うことはなかったはずであった。
 ある日、二柱に逢瀬の時が遣ってきた。だが、二柱は相手の姿を見て愕然とした。
 光の国に住まうた一柱は美しく成長したが常闇の国に住まうた一柱は闇に身を浸食され見窄らしくなっていたのだ。
 逃げ出した闇の娘を追いかけるようにと声を掛けたのが稀久理比女きくりひめである。
 彼女の言葉に従い、光の娘は闇を打ち払い、闇の娘の手を取った。
 共に光の国へと参りましょう。もう二度と、貴女を見て怖れることはないから。
 その二人の心を慈しみ、縁を括った事で稀久理媛神は三柱で一組の神となった。
 一柱が二柱を結び続ける架け橋となるように――

 そうした逸話から稀久理媛神は縁結びの神様として名高い。そして恋する乙女には好意的なのだという。
 恋をする乙女にを与え、一歩を踏み出す加護を与える。神託は風となり何時でも信じる者を救う為に背を押すのだという。

 黄泉津や其れ等で信仰される神霊と比べればそれ程強い加護を与える存在ではないが、つまりは信じる者は救われるのである。

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