SS詳細
ところでからあげとビールって最高に合うよね
登場人物一覧
名前:ツガルク・ドレッパー
一人称:俺
二人称:アンタ、(雇用主に対して)アーリアさん!
口調:~です、ます、~っス!
特徴:
「ハイ! ハイ!飲んで飲んで飲んで!」
ゲッコー宴会部隊とは、大鴉盗賊団の一部隊である。宴席では率先して音頭をとり、常に杯を空にしないように注意を払ってきた。
彼らにとって、上から「あれ? 全然飲んでないんじゃない?」と言われることは「お前、切腹」と同義である。
しかし、ツガルクはあまり飲み会が好きではなかった……。
厳しい序列。酔っ払いの怒号。吐き散らかされる虹。パワハラ。セクハラ。エトセトラエトセトラ……。
いっそ、引退して農業でもやりたい。そんな時、アーリア・スピリッツ(p3p004400)おねえさんから「いっそ、うちで働かない?」と誘われ、ほいほいとついて行ったのである。
そんなうまい話があってたまるか。
あった。
虹色の楽園はここ、ミケランジェロランドにあると信じている。
ツガルクは「酒を飲む楽しさ」を思い出させてくれたアーリアおねえさんが大好きだ。
それはそれとして、飲み過ぎてよく記憶が飛んでいる。
サン・サヴォア領、アルベール湖周辺にて農業に従事。からあげと合う最高のビールを研究するべく、小麦の栽培にいそしんでいるらしい。
ある日のこと。泉で誰かが水浴びをしていた。
アーリアおねえさんだろうか!?
いや、彼女には恩がある……。覗くなんて、そんなことはできない。
ツガルクが青少年じみた葛藤をしていると、あがってきたのは勘解由小路・ミケランジェロ氏であった。
なーんだ。
ほっとしたような、がっかりしたような、かなりがっかりしたような、そんな気持ちを覚えて湖を見つめる。
湖の水は、なぜか黄金色に輝いていた。
「……これは……!?」
ツガルクは再びの衝撃を受ける。
唐揚げもいいが、ミケランジェロランドでラーメンを出すのはどうかと考えている。