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月の愛し子は風に躍る

登場人物一覧

ニア・ルヴァリエ(p3p004394)
太陽の隣
ニア・ルヴァリエの関係者
→ イラスト

名前:『月の愛し子』セリニ
種族:魔種(猫の獣種)
性別:女
年齢:Unknown(外見年齢14歳)
一人称:わたし
二人称:あなた、◯◯ちゃん
口調:なの、なのよ、かしら?
特徴:月の愛し子、夜の瞳
設定:
 とあるラサの隠れ里、ニア・ルヴァリエの故郷であるその場所の始祖と呼ばれた少女。
 ニアの里で信仰される『風唄』以外にも様々な精霊に愛された精霊使い。精霊達に愛された『はじまりの愛し子』
 その里には無数の精霊が存在して居る。セリニは精霊に愛された。愛されすぎた。
 精霊に愛される特異な体質に引き寄せられるように無数の精霊が集まった。
 普通の少女であった彼女はその体質故に、『狂気』を司った月の精霊にも愛された。
 誰にも嫌われた精霊を、セリニは愛した。自身を愛してくれたから、愛し返すように。
 その狂ったこころに触れ続け、彼女の心は壊れ――聞こえた声に縋るように反転してしまった。
 里にはかなりの犠牲を出し、精霊達も姿を潜めた。人と精霊の間を分ったこの事件は里で『月の愛し子』は忌むべき存在となった。
 それは古い古い御伽噺――だった筈。

 セリニは無垢で無邪気で気紛れ。精霊のように自由気ままに嗜虐的で独善的で寂しがり屋。
 寂しいから、99%の善意と1%の悪戯心で『精霊の愛し子』を仲間にするべく歌い続ける。仲間になるなら仲良くしましょう。ならないなら、容赦はしない。

 月の精霊に愛された彼女の傍には常に精霊が存在して居る。
 セリニは共に存在する月の精霊を『フェンガリ』と呼んでいる。
「フェンちゃん」と呼び掛ければフェンガリは喜び微笑みを浮かべセリニを抱き締める。ふたりでひとつ。
『狂気の精霊』と称することが適するような狂った月の娘。
 狂気を愛する精霊は、狂ってしまった彼女を愛している。故に、月の精霊は狂気を囁きセリニの『呼び声』を支えることだろう。
 月を愛する歌声に、精霊も愛を囁き返す。
 かつて育て上げた人々の末裔を刈り取る収穫者の象徴たる大鎌は月光を編んで作られた歪に狂った精霊の力そのもの。

 全ての命を刈り取って、精霊に愛される人達だけを導き新たな里を作る。
 屹度それが、フェンガリとの楽園。
 屹度それが、セリにとフェンガリにとってのしあわせなのだから。

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