PandoraPartyProject

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二人一緒に

登場人物一覧

ロロン・ラプス(p3p007992)
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ロロン・ラプスの関係者
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名前:バイラヴア
種族:獄人(ゼノポルタ)
性別:男
年齢:14歳
一人称:俺
二人称:アンタ
口調:だな、だろ、だろう?
特徴:褐色の肌と二本の白い角。第三の瞳を持つ。
設定:
 バイラヴアという名前はラクリマがつけた渾名。獄人としての名前はあるが、それを名乗る事は無い。
 ラクリマがこちらの方が分かりやすいという理由だ。
 豊穣の地に生まれ落ち、八百万から酷い迫害を受け育った少年。
 罵倒や暴言は日常茶飯事、怪我を負わせられる事もあった。
 バイラヴアの村や、その周辺の村を治めていたのが八百万の貴族だった。
 彼等はまるで兎や鳥を狩るように、獄人に矢を打ち込む。
 反発しても、その倍以上の仕返しをされるだけで、大人しく従うしか無かったのだ。

「巷では、国外への奴隷を売りさばいている輩がいるそうじゃないか」
「何でまた?」
「どうやら、大陸では角の生えた獄人が珍しいらしい」
「へぇ。物好きな連中も居るもんだなぁ」
「なあ。この子供売ったらいくらになるんだろうな?」

 バイラヴアは貴族に捕まえられ、最終的には国外へ出荷された。
 幾人かの奴隷と共に幻想へと流れ着く。
 鉄の檻の中に詰め込まれて、恐怖に震えた。見知らぬ土地でどうなってしまうのだろう。
 けれど、豊穣の地より良い所なのではないか。
 だって、不用意に撲ったり、矢を放ったりする者は居ない。

 それに――
 同じ檻に入れられたラクリマの横顔を見遣る。
 繊細な肌は透き通るようで。不安げな表情と潤んだ瞳。
「どうしよう……バイラヴア」
 怖がり、自分へとすり寄ってくる、このラクリマを守ってやらねばならないと思ったのだ。
「大丈夫。俺がついてるぞ。絶対に離れないから。ご主人様が現われたら一緒に買ってもらおう」
 寄り添い合う二人。

 最後に彼を見かけたのは、ギストールの街だったらしい。
 その街は今、何者かに襲撃を受けて惨状が広がっている。
 バイラヴアの行方は不明である――

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