SS詳細
『未完の魔術師』アミラ
登場人物一覧
名前:アミラ
種族:人間種
性別:女性
年齢:14歳
一人称:私
二人称:貴方、~さん
口調:丁寧語、敬語
特徴:【いたいけ】【かわいい】【黒髪】【褐色肌】【ふともも】【冒険者風】
設定:
大鴉盗賊団の構成員になっていた少女。
<アアルの野>地平線のよすがに(https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/4976)の後、
ルカの傭兵団『クラブ・ガンビーノ』に加入した。
やや暗めの紅玉を思わせる双眸と、ウェーブがかった黒髪のセミロングをした少女。
手に持つ宝杖は自分の胸元ぐらいまでの長さがある。
温和で優しい性格だが、うちには冒険への熱い羨望がある。
炎や爆発を起こす魔法を得意とする魔術師。
才能は申し分ないが、根本的に経験が浅く未熟という他ない。
――良い師と場所に恵まれればいつかは化けるかもしれない。
ラサ傭兵商会連合――その中心地たるオアシス都市ネフェルストから幻想レガドイルシオン王国との国境へ行く道程に、小さな村がある。
誰かの記憶に残るような光景も、物産品もない、なんてことのないただの村である。
アミラという少女は、そんなありふれた村で、村長の娘として生まれた。
何の変哲もないただの少女は、何の縛りもなくほんのちょっぴりの娯楽に縋るように生きてきた。
そんなある日、偶然、父の下に訪れていた気のよさそうなその商人が見せてくれた冒険譚は、少女にとってはそれまで見たことが無いぐらい胸が熱くなるものだった。
夢中で読み進めたそれに心が躍って、気づけば両親を説得し、行商人に一緒についていかせてもらったのだ。
暗い紅玉のような瞳を瞬かせ、色々なものを見て――いろいろな人と出会って。
行商と離れた後も、少女は宝石のような思い出を抱きながら旅をつづけた。
数ヶ月後、偶然出会った人々に雇われて冒険を続け――それが盗賊団だと気付いた頃には、抜け出そうにも抜け出せなかった。
「だから、団長にはこれ以上にないくらい、感謝してます!
それにきっと、団長とここの皆さんと一緒なら、たくさん、いろんなことができると思うんです!」
アミラは柔らかい笑みを浮かべ、目を期待に輝かせる。