ＳＳ詳細
契約書はよ～ぉく読むッスよ？
登場人物一覧
- 赤羽・大地(p3p004151)
彼岸と此岸の魔術師
名前：リコリス
一人称：オイラ
二人称：呼び捨て
口調：～ッス
設定：
『大地！ここはオイラの力を使うッス！ ……ありゃ？ 赤羽、そんな絶対零度急の目ぇしてどうしたんスカ？』
『大地、最強のネクロマンサーになるんスよ！』
自由図書館のカウンターにマスコットとして置いていたウサギの人形、「リコリス」に憑りついた下級悪魔。
元「ギブ&ダーク・ソリューションズ」と称する悪魔団体のセールスマンだった。
ギブ＆ダーク社は悪名高い団体だ。契約書の条項を秘匿し、契約者に不利な説明はせず、誤認を誘って不当に魂などの代償を巻き上げる。
ところが、そんな詐術は赤羽・大地には通用しなかった。不利な契約にはひっかからない……ばかりか、本の蝕や機転を用いて、リコリス自身を理不尽な契約から解放してくれた。
「無賃労働666年」。リコリスもまた上級悪魔に騙され、ひどい契約を結び、労働環境でこき使われていた立場だったのである。
それ以来赤羽・大地に恩義を感じ、何かと付きまとっている。
リコリスが力を使うと、重要事項が赤字や下線で強調されて表示される。
赤羽には頭が上がらず、大地には先輩風をふかせたがる。
とはいえ、二人が二人で一つであることは理解している模様で、どちらも好いているのは変わりはない。
大地には最強のネクロマンサーになる素質があると見込んでいる。
小心でピンチの時はしれっといなくなることもしばしば……かと思えば、割と義理堅いらしく、大事なときには逃げ出さずに踏ん張る一面もある
「助けられたオイラが大地に力を貸す。大地はみんなに力を貸す。これはなんていうか、Win-Winってやつッスか？」
大地に「見返りなく」助けてもらった代わりに、「見返りなく」親切にするのもいいものだと思っている。それは本当に小さな……けれど、リコリスにとっては大きな変化だ。
