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暗黒騎士アグリア・”ヴィルトヘルツ”

登場人物一覧

紫電・弍式・アレンツァー(p3p005453)
真打
紫電・弍式・アレンツァーの関係者
→ イラスト

名前:アグリア・ヴィルトヘルツ
種族:ウォーカー
性別:女性
年齢(或いは外見年齢):24(没年)
一人称:わたし
二人称:あなた
口調:~です、~ます
特徴:【優しい】 【不幸体質】【執念深い】
設定:
「……わたしには、まだ、やることがあります」
 剣と魔法のファンタジー世界。
 スラムに生まれながらも、アグリアは快活で誰にでも心を開くような少女だった。
 ヴィルトヘルツ家に引き取られたことで、彼女の人生は一転する。
 毎夜行われる過酷な”トーナメント”。
 そこに治癒師はいない。相手の生命を奪い、自らのものにしなくては生きられない。表向きはヴィルトヘルツ家の魔剣士を育成する試合。真の目的は、魔剣ガレトブルッフの依り代を見つけるための儀式だった。
 時には集められたならず者と、時にはどこかから連れてこられた孤児同士で命を奪い合う。
 死の淵まで追い詰められたとき、アグリアは「自らを捧げよ」という魔剣の声を聞いた。アグリアは剣の導きのままに、自らを魔剣ガレトブルッフで貫き、魔剣の主となった。
 魔剣は、主を食らわない。ただし親しきものの運命を食らい、命を奪う。一緒に地獄を生き残った孤児が。アグリアをかばい、こっそりと薬と包帯をくれた使用人が。アグリアに戦い方を教えた指南役が。アグリアの危機に命を落とした。
 アグリアは闇によって正義を示していく暗黒騎士となった。
 魔剣ガレトブルッフに血を捧げれば捧げるほど、自分を保てる時間は少なくなっていった。
 並みの軍隊以上の実力を持つアグリアの存在が、奇しくも戦争を長引かせることとなる。
 最後の瞬間、はたと気が付く。すべてを食らおうとする一本の剣。この状況は魔剣ガレトブルッフの作りだしたものではないのだろうか。
 何もかもが滅んだ世界で一人、24歳という若さで世界を呪って死んで逝った。

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