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病床のルクア
登場人物一覧
名前:ルクア・フェルリアール
種族:幻想種
性別:女
年齢:19歳
一人称:私
二人称:貴女
口調:ね、よ、よね
特徴:病弱
設定:
『楽園の東側』の信者であった女。幼少の頃より、不治の病である『石花病』侵され生きるという事に絶望していた。
アイボリーのロングヘアーに、アッシュグレーの瞳、病的に白い肌の痩せた女は不健康ながらも美しい。
病身である彼女からは余り生気を感じられなかったが、日々を深緑で過ごす内にその瞳には光が戻ったようである。
『石花病』とは美しき花の如き乙女の体をいつしか石に変化させて、一輪の花を咲かせた後崩れていく奇病である。
両親も共に同じ病気に罹患し目の前で崩れ落ちており、この病は一種の遺伝病ではないかとされている。
目の前で両親が花を咲かせて崩れていく恐怖、自身もそうなるという絶望。
其れを彼女が信奉者としたことは想像にも易い。
特効薬は存在しておらず、現在は出来る限り患者の身体を石としない為の延命治療が主に行われている。
故に、死こそが救いであるという教義に感銘を受けて、この惨たらしく苦しい生が報われるとさえ思っていた。
グリムルートで自由に動かされる体は彼女にとっては救いで希望だった。
それでも、間違いは間違いである。『楽園の東側』は教祖の死を持って潰えた。
彼女自身の行いもイレギュラーズに阻止され、現在はアンテローゼ大聖堂にて保護され、治療を受けている。
容態は現状は安定しているが病の完治には程遠く、現在は進行を遅らせる程度となっている。
それでも彼女が悲観せずに生きているのは友人になると手を伸ばしてくれた自分にとっての
彼女が戦いに赴けば心配し、彼女が暫く戦場に身を置けばフランツェルに彼女の状況を問いかける。
それでも、素直に其れを告げることは気恥ずかしいのか目を伏せて言葉を濁すことも多い。
アンテローゼ大聖堂ではそれなりにのびのびと暮らしており、身体を動かす事は叶わないが窓から入る小鳥たちの囀りを聞きながら病の完治を目指している。
何時の日か自分の身体で自然をめいっぱいに受け、幸福を味わいたいとそう願う。
だから――ヒーローは無事に帰ってきてほしい。そして、何時の日か言っていた通りに完治したら共に森を歩みたいと、そう願っている。