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ヴァークライト領『エミリア・ヴァークライト』

登場人物一覧

スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女
スティア・エイル・ヴァークライトの関係者
→ イラスト

名前:エミリア・ヴァークライト(以下、彼女が領主代行を務める『ヴァークライト領』に対する情報)
設定:

 ――ヴァークライト家は領主アシュレイ・ヴァークライトの『不正義』により領主代行を据える事とする。

 ヴァークライト家の当主であったアシュレイ・ヴァークライトは幼子を断罪する事を拒絶し、姿を消した。これは神の意に反する事だとして断罪が行われることとなった。が、エミリアがヴァークライトの主だった人間を『処刑』し、領地を正しく導くという申し出が受領された事により領地の返上は行われなかった。
 現在の当主は『代行』を名乗るエミリア・ヴァークライトである。ヴァークライト領はフォン・ルーベルグ郊外の北部地域から北方教区の南部地域に跨っている。
 基本的には『ヴァークライト領』と呼ばれている。領内の中央教区は『ドクトゥス・フルーメン』――知恵者の川などと称されることがある。

『ドクトゥス・フルーメン』は『知恵者の川』と呼ばれ、この知恵者とは即ち信仰者である。ヴァークライト領の中央教区は古くより巡礼者の立ち寄る場所であると知られていた。中央教区に流れる美しき河川は領内に存在する湖畔地帯『アエテルヌム湖』へと繋がっている。アエテルヌムで巡礼者たちは禊ぎ、フォン・ルーベルグへと戻って往くと言い伝えられている。
 水路から成り立った地ではあるが、聖都が近い事で開拓は早期に進んだ。領内には『巡礼』の為の建築物が点在し、観光地として名を挙げられることも多い。領内で尤も観光地として名を馳せる『亡き淑女の花畑エイル』である。前代当主アシュレイが妻の亡き後に彼女の遺言に従い一人娘の為に作った花畑は決まって『3月12日』頃には満開になり祝福を与えて呉れている――と、そう噂されているのだ。

 爵位は他国で呼ばれる準男爵に相応する。この爵位は『据え置き』の結果である。長い歴史あるヴァークライト家ではあるが『不正義』や『月光人形』の一件を受けた結果なのであろう。
 尚、風光明媚な歴史的建築物の多いヴァークライト本邸はフレンチ・ルネサンス様式と呼ばれる美しい古城である。華麗に装飾された屋根や広大な庭は巡礼者たちの憩いでもある。
 ……だが、エミリアは騎士団に所属する事もありフォン・ルーベルグの別邸へ戻ることが多く、本邸の庭に姪に付いて来て家族面する鮫が居る事はまだ知らない――知れば卒倒するだろう。

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