SS詳細
The Wild Boy
登場人物一覧
名前:ティボルト
種族:獣種(自称)
性別:男
年齢(自称):40代
一人称:おれ
二人称:てめえ、呼び捨て
口調:荒い(だな、だぜ、だろ?)
特徴:ワイルド、もふもふ、お日様の匂い、かわ……かっこいい、お人よし
設定:
来歴不明の怪しいひよこの執政官。己が他のどのひよこよりもワイルドでカッコいい存在であると自負しているブルーブラッド。
酒とつまみをこよなく愛している……という割にはむしろいいにおい。
ただ腕前だけは確かで、イーハトーヴの意見を参考に日々領地であるスラムをそつなく経営し、より良くしようと努めている。
「かわいい猫どもにうさぎのアドバイザー。この街に居ると、おれまで可愛くなっちまいそうだぜ」
二人の出会いは記録にも残らない小さな出来事。イーハトーヴがスラムの領主になると決めた日、ティボルトが猫に襲われ(転がされ)ていた所を助けてあげた事からはじまった。
「いつか借りを返すぜ」――その言葉通りに、それから何日か後に実際に執政官としてイーハトーヴの元へと訪れたのである。
ティボルトはワイルドでカッコいい存在である、故に可愛い等と言う言葉は似合わない、というか言うな。
見た目は体長30センチ強の大きなひよこなので他のひよこと見た目がそっくりであるのが悩み。時折その事を気にしては三角形のサングラスを装着し『ワイルドさ』をアピールしている。
獣種と申告するだけあって人間の姿に変化できるらしい。領民はその姿を見たことは無いが、金髪と煙草が似合うワイルドなおじさんだと彼は自慢する。
「一度、領主様の兄弟と見紛うばかりの可愛らしい少年を見た事があります」――そんな事を言う輩もいるが、それはきっとイレギュラーズ仲間だ。
『スラムの人は人形を大切にしてくれるいい人たちなんだ』
『だから皆が美味しいものを食べられて、綺麗な水が飲めて、働けるような領地にしたいんだ』
イーハトーヴが領主になった経緯も、夢物語の様な願望もとんだ甘ちゃんだと鼻で笑い飛ばしながらも、それに協力する自分について悪くないなと苦笑する。
「かなえてやらなくちゃァな、あいつにはそれができるから特異運命座標って言うんだ」
誰よりも領主想いのワイルドなひよこ、それがティボルトなのである。
「甘ちゃんのためにも、いつかはこの街に蔓延する