ＳＳ詳細
見習い騎士と見習い聖職者
登場人物一覧
- イル・フロッタ(p3n000094)
凜なる刃
- スティア・エイル・ヴァークライト(p3p001034)
天義の聖女
名前：スティア・エイル・ヴァークライト
一人称：私
二人称：～さん
口調：だね、だよ、だよね、～かな？
特徴：見習い聖職者
設定：
天義、聖騎士団の詰め所で菓子を齧っていたイルは「こっちへ」とリンツァトルテへと声を掛けられた。曰く、調査資料としてヴァークライト令嬢スティアについて聞かせて欲しい、とのことなのだ。
「友達です！」
きっぱりとそう言ったイルにリンツァトルテは「そうじゃなくて」と首を振る。
「スティアは色んな事に誘ってくれますよ？ メイド服って見た事がありますか？ 従者の、と言うより、可愛いやつ。
あ、お化粧もしてくれたことがありますし……あ、でも、あれかな。最初にあったのは国家の危機の時かなあ」
むむ、と唇を尖らせる。イルにとって天義を騒がせた黄泉返り事件は余り良い想い出では無い。実の母が帰ってきたことよりも、何よりも――スティアの両親が……。
痛ましいと目を伏せるイルの頭をぽん、と撫でるように掌を乗せてから「良い事を報告しろ」とリンツァトルテはそう言った。
「……はい！ 良き友人です。時折、遊びに行かせて貰ったり、私の見舞いにも来てくれました。
お菓子も頂けたりします！ 最近は聖職者の道を志したそうで……スティアならきっと良き聖職者になれるはずです。
でも、そのぅ……サメ？ については私も詳しく知らないので、またエミリア様にお聞き――え、しなくていい？
あ、あとは、『相談』にも乗ってくれますし……」
「サメについては俺も知らないが……それで、相談とは？」
「はいいいえ、ちがいますあの、その、ほら、お、女の子は色々あるんです。
先輩には関係あるけどないというか、とにかく女の子って色々と悩みがあってスティアが沢山聞いてくれて、それで……」
慌てるイルにリンツァトルテはそれ以上は聞かなかった。
