SS詳細
毒花より『子犬』ちゃんへと愛を込めて
登場人物一覧
名前:シラス
一人称:俺
二人称:アンタ、呼び捨て
口調:だ、だよ、だぜ、だよね?
特徴:ラド・バウファイター
設定:
大闘技場『ラド・バウ』にて、本日はS級ファイターのビッツ・ビネガーのインタビューが行われていた。
その際、ローレットのイレギュラーズに憑いて意見を求められた
「
アタシって素晴らしい肩書きがあるじゃ無い? そう、そうよ。『Sクラスの最も華麗で美しく残酷な番人』……」
――小さく笑った記者が突然、暗器によって痛めつけられて一瞬インタビューは中断した。
「ごめんなさいね。羽虫が見えたの。そう、その素晴らしい肩書きに噛み付こうとして飛び込んできたのよね。
俺はローレットのイレギュラーズだ! なんて、可愛いことを言って飛び付いてくるの。
ふふ、だから子犬ちゃんが『キャンキャン』吼える様子を愛でてきてあげたんだけれどね。
クリスマスの日に待ってるなんて熱烈だし、帰りを待ち伏せしてるのだってアタシのこと好きなんじゃないかと思うほどだわ」
――吹き出した記者へと暗器が巻き付き宙ぶらりんと為ったことで周囲は騒然としたが、気にしない事としよう。
「冗談よ」
じゃらり、と音を立てて記者が落ちた。
「『お前に何時か本気を出させてやる』なんて事を言われちゃあ、アタシだって燃えるわ。
女って求められると答えなくっちゃ――今笑ったのは誰かしら?」
周囲騒然。
「後で名乗り出なさい。『優しく』してあげるわよ。
リヴァイアサンなんていう
だーかーらー遊んであげたのよ。けど、彼ったら酷いと思うわ? アタシの事、ラド・バウファイターとしてしか見てないの」
拗ねたようなビッツは暗器をじゃらりと音を鳴らして「お前ね」と呟いた。
「……アタシも練達で番組を持っているわ。その時にでもタレントとしてのビッツを見て頂戴よ。
きっと、驚くわ? 素晴らしいアタシが見れるのだものね。子犬ちゃんはもっと楽しいことを見つけた方が良いわ。
――そう、アタシの真似をするように、ね?」
※笑った記者が酷い目に遭ったがその状況は割愛する。