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愛とは奪うもの
登場人物一覧
- サンディ・カルタの関係者
→ イラスト
名前:アステル・リンドヴォート
種族:魔種(元はカオスシード)
性別:女
年齢(或いは外見年齢):17歳前後
一人称:わたくし
二人称:あなた、好きな人には~様
口調:~です、~ですわ、~ですのよ、~でしょうか
特徴:身長160㎝。色白で華奢な肢体、前髪を真っ直ぐに切り揃えた赤茶色の長い髪、黒目さえも浸食する澱んだ赤い瞳の持ち主。
シスター服に身を包んでいるが、スカートのスリットから覗くガーターに包丁を取り付け、血液の入った小瓶をぶら下げている。
設定:本名はアステル・フェリシア・サイレンブルク。
《幻想》の貴族の娘。リンドヴォートは素性を隠すために付けられた仮姓。
当時13歳だったアステルが避暑地の別荘を訪れていたとき、盗賊被害に遭遇する。
純潔を奪われ身籠もった彼女は、家名が傷付くのを怖れた親により堕胎させられ、修道院に預けられた。
アステルを襲った盗賊は処刑されたが、自分から幸福を奪っていった盗賊と貴族の名誉を重んじて自分を捨てた父親を憎むあまり、憎しみは歪んだ愛となって彼女の中に根付く。
サンディとの出会いは彼が修道院長の不正を暴く証拠を求めて修道院に忍び込んだことによる。
この時既にローレットの一員だった彼を見たアステルは、あの晩のようにまた盗賊が愛する自分を奪いに忍んできたのだと錯覚。
サンディを運命の人と思い定めて彼を探すうち、幾人もの男を身代わりに手に掛け魔種化。
そしてようやく運命の人を見つけ出した彼女は、サンディ様と彼を呼び、執拗にその身を付け狙う。
「ああ、愛しい貴方、もう一度わたくしを奪いにきて。奪ってくれないのならわたくしが貴方を──奪ってあげる」
*****
力尽くで自分に押し入った盗賊は、幸福だった令嬢としての生活の何もかもを奪っていった。
愛しているからこうするのだと繰り返して。
強引に薬を飲ませた父親は、子を下ろさせただけはなく彼女から家名まで奪い取って捨てた。
愛しているからこうするのだと言い聞かせて。
『愛とは奪うもの』
奪われたことに対する悲しみ。
奪われることに対する怯え。
奪った者に対する憎しみ。
それらの精神的な負荷に耐えられず、狂い、自分が奪う側に回ることで精神を保つ。言わば自己防衛。
血液を、臓腑を、四肢を奪う彼女だが、あくまでも殺すのではなく愛の証として『奪う』。
サンディの方でも任務の際に彼女に姿を見られたことは気付いているが、惚れられた理由については分かっていない。
- 愛とは奪うもの完了
- GM名八島礼
- 種別設定委託
- 納品日2020年10月04日
- ・サンディ・カルタ(p3p000438)
・サンディ・カルタの関係者