シナリオ詳細
<泡渦カタラータ>緑眼は二度死ぬ
オープニング
●
くるくるくる――
渦は、全てを呑み込んでいきます。命を呑み込み、咀嚼してくしゃくしゃにして、なおも回り続けます。
渦は、全てを呑み込んでいきます。残骸たちは遥か海上をねめつけて、手を伸ばしています。
どうしてわたしが。どうして。
おまえもこっちにこい。わたしがそっちにいってやる。
渦は、全てを呑み込んでいきます。愛情に似た羨望も。生者への嫉妬も、全て、呑み込んで。
そしてわたしは、その上を回ります。渦に呑まれるものを、此処で待っているのです。
はやくきて。そしておちて、くしゃくしゃになるのを見せて欲しい。わたしよりおとったものになった気分はどんなものかしら?
しぬきぶんって、どんなものかしら。わたしは知っている。だから、答え合わせをしたいわ。ねえ、あとでおしえてくださらないかしら。
くるくるくる――
●
「海洋の中枢から直々の依頼よ」
『色彩の魔女』プルー・ビビットカラー(p3n000004)は厳しい面持ちで告げ、地図を広げる。指さしたのは海洋の沖――首都にほど近い場所だ。
「シルク・ド・マントゥールは覚えてる? 中心人物の一人に“チェネレントラ”という魔種がいたんだけど……彼女は討伐されずに生き延びたの。行方をずっと探していたんだけれど、どうも彼女が一枚噛んでるみたいなのよね」
幻想という国そのものを揺るがせた“シルク・ド・マントゥール”の大討伐。イレギュラーズの刃の網をかいくぐって逃げおおせた道化師チェネレントラ。彼女が別の魔種“ヴィマル”と手を組み、プルーが指す地点に大渦を作り上げたのだという。
「大渦の周辺には複数の魔種、それから中には古代都市のようなものが確認されているわ。魔種以外にも、モンスターが複数……これを放っておいたら、海洋が“原罪の呼び声”に侵されるでしょうね」
そうはいかない、と、イザベラ女王とソルベ卿がローレットに助けを求めてきたという訳だ。普段いがみあっているこの二派が足並みを揃える。それだけの事態なのだと、誰ともなく、くくり、と喉を鳴らす。
「あなたたちには、先日海上で確認された魔種を討伐して欲しいの。とりあえずの仮称は“アネライエ”。今のところは大渦の周りをうろうろしているだけだけれど……」
魔種はいるだけで“原罪の呼び声”をまきちらす。その邪悪な波が海洋に訪れる前に、彼女を斃さなければならないだろう。
「ゴーストホワイトの雲が海洋にかかっているわ。……それを晴らせるのは、あなたたちしかいないのよ」
おねがいね、と呟くプルーの声は、信頼とほんの少しの不安に彩られていた。
- <泡渦カタラータ>緑眼は二度死ぬ完了
- GM名奇古譚
- 種別通常
- 難易度HARD
- 冒険終了日時2018年10月23日 21時55分
- 参加人数8/8人
- 相談5日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●絶望の青
遠く、沖合に澱んだ海が見える。怨念、羨望、歪んだ愛――全てを呑み込んで渦巻く流れは、それはそれは恐ろしいものだった。
「(嫉妬ねえ。下らない感情だねえ)」
『「冒険者」』アミ―リア(p3p001474)は心中で呟く。嫉妬する暇があるのなら、其処に追いつけるように努力をすればいい。それは殺し一つすら己の気分次第であるアミーリアの一意見ではあったが、同時に真実でもある。そしていま彼女に出来る努力は、海に落ちた者がいたときのために船のあちこちに浮き輪と縄梯子を準備する事だ。
「海に落ちたらどーなるんだろうな。仲間入りとかやだな」
面白くなさそーじゃん、と呟くのは『大空緋翔』カイト・シャルラハ(p3p000684)。己の船“紅鷹丸”をもう一つの主となる船に繋いで、戦場に仕立て上げようという作戦だ。魔種“アネライエ”を船上へおびき寄せる――そのための準備。
「仲間入りの可能性はありそうですね。多分、そうやって補充しているんだろうし」
カイトの呟きに応える『終焉語り』リースリット・エウリア・ファーレル(p3p001984)。呼び声と反転を用いて、海種を反転させる。そうして己の仲間を増やし、原罪の呼び声が届く範囲を広げていく。そういう心算なのか、意図せずそうなっているのかは、古代都市を居城としている魔種二人に訊くしかないだろうが――
「保護結界、とりあえず全部の船にかけ終わったよ。これで備品へのダメージはないと思う」
『特異運命座標』秋宮・史之(p3p002233)が戻ってくる。備品そのものを狙われたら効力のないものではあるが、戦闘の余波で壊れて使えない、なんて事はないだろう。史之はかの女王への思慕を胸に、首都へと白い面立ちを向ける。その顔には、なんとしても生きて帰る。仲間と生きて帰るのだという意思が伺えた。
「というか、海に古代都市があるなんてねぇ」
思いもしなかったよ、といっそ楽し気にいう『蒼ノ翼』ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)。浮き輪と縄梯子の位置を確認している。
「何を企んでいるのか興味深いところではあるが……果たしてそれを知っている相手かどうかは判らんな」
『バトロワ管理委員会』ラルフ・ザン・ネセサリー(p3p004095)は船を繋ぐ縄の強度を測り、顎を撫でて思案する。何より、聞く暇があるかどうか。
「多分俺は聞けないからな、そういうのは任せるぜ。あ、これ縛ってくれるか?」
ラルフに声をかけるのは『機工技師』アオイ=アークライト(p3p005658)。中央の船からロープを伸ばして己に縛り付け、海に落ちるのを防ごうという心づもりだ。わかった、とラルフがマストにロープを縛り付ける。それを見て、他のものも中央の船に命綱を張り始めた。
「船と一緒に海へ沈む……なんてのはやめてくれよ」
「そ、そんな事しないからな! な、マリナ!」
「そうでごぜーます。私がいるかぎり沈まねーのです。まあ、船の形をしていればですが」
頷いたのは『マリンエクスプローラー』マリナ(p3p003552)。彼女のギフト“クラバウター”は、彼女が乗船している船はその形状を保つ限り絶対に沈まないというもの。まさに今回の依頼にうってつけという訳だ。
「さあ、そろそろ出港しますよ。手はず通り、渦が近付いたら船同士の間に板を敷いてくだせー!」
――絶望がいた。
恐ろしいほど順調な航海は、渦の傍で終わる。
「あら? あら? こんにちは、こんにちは」
銀色の髪、緑色にきらめく瞳。古びたドレスに、水面を滑る白い脚。アネライエ、と名付けられた魔種が、一同を振り返った。
「お前がアネライエか?」
「あねらいえ。ええ、そうよ。誰かがそう呼ぼうって言っていたの、わたし、聞いたわ。だからわたしはアネライエ。ほんとの名前は忘れたの。あなたたちにはほんとの名前があるの? 羨ましいなあ」
「……会話が通じているようで、通じていない……」
嘆くようにリースリットが目を伏せる。反転する前は寧ろ、穏やかな女性だったのかもしれない。けれどその面影は既になく、目の前にいるのはただの、狂った、魔種だ。
「羨ましいなあ。妬ましいなあ。そんな名前、石に彫っちゃえばいいのよ。全員、アネライエ、って書けばいいんだわ」
「なあ、おまえは何がしたいんだ? 人を殺したいのか、本当にそれだけなのか?」
史之はそうアネライエに問いながらも、防禦の構えを取る。既に戦いは始まっているのだ。更に、今のうちに“我に続け”で仲間の命中を研ぎ澄ます。
「ちがうわ。羨ましいと思ったら、死んでるの。それだけなのよ」
「羨ましいって思うなら、追い付く努力でもしてみたら?」
アミーリアが言いながら、マギシュートを放つ。まるで氷の上をそうするように、アネライエは海上を滑ってその一撃をかわした。
「それは努力の出来る人がいうことだわ。わたしは引きずり下ろしたいの。高みにいる人たちを、わたし達と同じ場所に。ねえ、そうだ。わたしの歌を聞いて! そうしたらあなたたちも、嫉妬してくれるかなあ!」
――知っていますか。嫉妬というものは緑色の目をして、私達を狙っているのです。
そんな一節を、アオイは思い出した。アネライエの緑色の目から、視線が離せずに……
●落ちろ、落ちろ、絶望へ落ちろ
「…イ」
誰だ? 誰かが誰かを呼んでいる。
「……オイ、アオイ!!」
それは、俺の名前?
アオイは、はっ、と己を呼ぶ声に顔を上げた。はっきりと場に響き渡るその声は、ラルフのものだ。
「キュアを! 猛毒だ!」
みれば、リースリットが倒れ伏しているのを史之が前に立って庇っている。アネライエは既に船上にいて、史之を執拗に爪で痛めつけていた。
「ねたましい。ねたましい。ねたましい。」
「俺たちの何が、そんなに妬ましいっていうんだ…!」
「全部よ! どうしてあなた達、生きてるの? わたしはどうして、生きていられなかったの? どうして?」
「そんなの知るかよ! 俺に見えてるのは、魔種のお前が海洋を襲ってる事だけだ!」
カイトが宙を滑り、多段牽制でアネライエの反応を遅らせる。そこでようやくアオイは、アネライエの歌に呑まれて意識を失っていた事に気付いた。ただ見ているしか出来なかった、いつかの決戦が脳裏をよぎる。……駄目だ! 俺は護るって決めたんだ、全員で帰るって!
「待ってろ、いまキュアする!」
アオイがリースリットに駆け寄り、息苦しそうな彼女にキュアイービルを施す。二、三度苦しそうに咳をして、リースリットが目を開けた。
「わ、私……」
「大丈夫か? アネライエの歌だ」
「そうですか……お見苦しいところを」
「いや。君のおかげでアネライエはカイト君の名乗り向上に乗ってくれた」
ラルフがリースリットを立ち上がらせる。精神的にも肉体的にもダメージを負ったリースリットだが、直ぐにラルフの手を借りずに立ち、飛翔斬でアネライエを狙う。更にタイミングを測り、史之が強烈なブロッキングバッシュでカウンターを放つ。これにはたまらずアネライエの軽い身体も拭き飛び、甲板の手すりにぶつかった。……その肩が揺れる。嬉しくて。楽しくて。
「あは。あははは。あははははは! 痛い! 痛い! わかったぁ! これが愛なのね、チェネレントラさま!」
「駄目だ、まるで話が通じてない」
「そうだね……それだけ狂気に侵されているという事なんだろう」
ぱたぱたと甲板に血が落ちる。アネライエの攻撃を一身に受けていた史之の身体は、既に傷だらけだった。己の中の可能性を引き出して、それでもギリギリ。回復しきれないダメージが、史之の身体に蓄積されていた。
「思った以上に強い……けれど、倒せない相手じゃない」
「ああ。早めに決着を付けよう」
己の足で立つ史之。だが、すぐにまた膝を突いた。どうした、と言う前に、アオイも膝を突く。――船が揺れている!
「ああ、ほら、みんなが欲しがっているわ。みんなが、あなたたちのところに来たがっているんだわ」
アネライエがへりに身を預けたまま笑っている。ラルフが船の下を確認すると、そこには――
「――やはり亡者か……!」
「きやがりましたね。でも、この船はわたさねーです」
操舵術を用いて、揺れに対応しようと舵を回すマリナ。海面から伸びた手が船に取りついて、右に左に、前に後ろにと揺らしていた。落ちろ、落ちろ。落ちろ、落ちろ。落ちろ、落ちろ。ゆらりゆらり、船が揺れ、イレギュラーズの足元を不安定にする。
「ねえ、私の歌を聞いて!」
さらにアネライエが歌う。その歌はのびやかに真っ直ぐで、聞いていてとても心地が良い――息をするのを、忘れそうなくらい――
「くう……っ!」
伸びやかで健康的に思える歌がもたらす災禍に、今は耐えるしかないと皆が踏ん張る。その中で、ばしゃりと水が跳ねる音がした。
「しまっ……! くそ!離しやがれ!」
声がする。誰の声? 可哀想な小鳥、カイトの声。亡者が手を伸ばす。その翼をもいでしまおう。もう君が飛べないように。海の静けさに、体を預けられるように。ああ、どうかそんな苦しそうな痛そうな顔をしないでおくれ。
「ぐあああぁぁ……っ!」
「私が行く! 援護できる奴はやってくれ、それ以外はアネライエを!」
船の傾きに乗じて一気に走り込み、海へ飛び込んだのはルーキスだった。亡者の手を踏みつけるように利用してカイトの元へたどり着き、水中行動を用いて船へと戻る。ルーキスとカイトを追うように亡者の手が波を作り、その指をすり抜ける赤い筋が幾本も。
「すまねぇ……っ」
「こういう時はお互い様、ってね!」
「少し熱いですが我慢してください!」
ロープにつかまる二人へ追いすがる手が、一気に炎に包まれた。リースリットのフレイムバスターだ。亡者は腐肉の燃える嫌なにおいをまき散らしながら、海の上で華のように枯れていく。振り返らずにルーキスとカイトは船へと戻り、アオイが慌てて駆け寄って来た。
「……っ、ひでえ……!翼がボロボロだ……!」
「すっげえ馬鹿力だったぜ……まあ、仲間入りするよか、マシか……」
「私が治療するよ。アオイは他の皆をお願い」
カイトの翼は羽根をむしられ、根元を引かれ、肉を裂かれ、見るも無残な有様だった。如何に執拗に狙われたのかよく判る。
治癒スキルを持つルーキスの言葉を受け、アオイは一番近いラルフから、キュアイービルを施していく。治療の手は足りているのか? 足りていないんじゃないか? 自分だけで皆の背を押す事が、出来るのか? 頭の中をぐるぐる回る疑問と恐怖。
「ねえ」
だから。
「あなた、こわいの?」
だから、アネライエはそこにいた。
「わたしといっしょね」
羨むでも憎むでも喜ぶでもない、平坦な声でアネライエが言って、振り返ったアオイに爪を振りかぶり――
●その瞳に映るもの
「全く、下らない」
拳の乱打が、その爪先を受け止めた。
「……!」
「嫉妬だとか、私と同じだとかさ。大体、魔種と一緒にされたら困るってもんだよ、ねえ?」
アミーリアだ。軽い口調で言うものの、その拳は爪を受け止めて傷だらけ。
「そうだ、まだ誰もそっちに行かせる訳にはいかない」
「皆が生きて帰る、そう誓って此処にいる!」
史之がアオイの前に立つ。マリナの補助をして操舵するラルフが、応と吼える。
治癒を受けたカイトが、治癒をしていたルーキスが、リースリットが、アネライエを囲むように立つ。決して負けない、何度倒れようとも、可能性を駆使してでも、決して斃れまいという意思を持って。
「………そういうの、うざい」
アネライエがぽつりと呟く。うざい。うざい。妬ましい。お前たちは生きてるだけで妬ましいのに、なんでそんな目をするんだ。なんでそんな目で私を見るんだ。そんな……そんな、希望(ひかり)に満ちた目で!!
「うざい、うざいうざいうざい……!! 仲間とか、希望とか、そんなの!!」
「あなたには、眩しく見えるんでしょうね。私達が当たり前に持っているものが……!」
リースリットが魔力を纏わせた細剣で、憎悪の言葉ごとアネライエを一閃する。続けて、マリナのブラックドッグがその腹に風穴を開け、退こうとする足をカイトの多段牽制が止めた。けれど、アネライエは斃れない。
「残念ながら、この船(わたしたち)には手が届かなかったようですね……あきらめてくだせー!」
「翼の分、お前に返しとくぜ! 仲間に宜しく言っとけ!」
「大丈夫だよ、元いた場所に帰るだけだから。今がおかしいんだよ、判ってるでしょ」
更にルーキスが魔力を纏わせた弾丸を放ち、史之がブロッキングバッシュを撃つ。アネライエの痩躯がくの字に曲がり、泥のようなものが身体から一層溢れて落ちた。
「……なん……で……ねえ、なんで……」
「……お前と俺は、違うよ」
アオイがぽつり、と答えた。それは、彼女の“何故”に対する答えではなかったのかもしれないが。
「俺は護るって決めたんだ。そしてお前は、ここで……死ぬんだ。もう一度」
「……いやよ。いやよ、いや、いや! ヴィマルさま! ヴィマルさま! ……おとうさ」
最後まで、アネライエは紡げなかった。眉間を強く小突かれたような気がしたからだ。ああ、それは悪戯を叱られた幼子のよう。けれど――こんなに痛くはなかった、気がする。
その眉間とラルフの持つ銃口から、硝煙が立ち上っていた。泥のような血液が、アネライエの貌を汚していく。
「……もう、良いだろう。元の海底に帰ると良い」
「……ふ……うふ、ふ……そう……そうなのね……わたしは、結局……」
踊るようにアネライエが数歩下がる。そしてぱかり、と口を開けた瞬間。
アミーリアと史之の拳が、リースリットとカイトの剣が、ルーキスとラルフの銃口が、再び牙をむいた。
最期の最後まで警戒を解かなかったイレギュラーズの、最後の一撃だった。歌を紡ぎかけたアネライエの口からは、音のようなものがかすれて零れて落ちる。
恐ろしいのは、それすらもメロディをもって――イレギュラーズに呪殺の牙をむいた事だろう。
la aaaaaaaaahhhhhhhh ―― …………
●希望の青
「……終わった、のか」
アオイがぽつり、呟く。甲板には何人か、アネライエの最後の一撃を受けて倒れている者がいた。斃れるのを免れた者も、膝を突いている。
「アネライエ」
呼んでみても、返事はもうない。ごうごうと渦巻く海は、不気味な静けさをもってそこにあるだけ。
「……マリナ君が倒れた」
「ラルフ!」
振り返れば、倒れているマリナに代わって舵を握るラルフの姿。
「いつあの亡者が来るとも限らない。急いで帰ろう」
「……っ、ああ! 俺、みんなを起こすよ!」
アオイは言うと、皆の治療をしに走り回り始めた。
渦はまだそこにある。この中に身を投げ込み、勝利の為に戦っているイレギュラーズがいるのだろう。或いは己たちと同じように、その周囲で戦っている者たちがいるのだろう。
誰一人として欠ける事がないように、と、ラルフは祈り、舵を切る。向かうは海洋の岸――アネライエが羨望してやまなかった仲間と共に、彼女が掴み取れなかった明日を、生きるために。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
お疲れ様でした。
皆さんの推測通り、アネライエの未知の攻撃手段は亡者の活性化でした。当てられてちょっぴり悔しいです。
海底の行方も気になるでしょうが、今はどうぞ体を休めて下さい。
今回のMVPは秋宮・史之さんです。
更にマリナさんに『希望へ面舵』の称号を差し上げます。ご確認下さい。
ご参加ありがとうございました。
GMコメント
狂気の歌が水面を撫でる。その声は美しいけれども、何故か、妬まれている気がした。
こんにちは、奇古譚です。
●目的
魔種「アネライエ」を討伐せよ
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●立地
海洋の首都リッツパーク近海に現れた大渦の傍です。
皆さんは船を手配して大渦へと向かい、魔種と戦う事になります。
海に落ちた場合は、大渦に群れる亡者に引きずり込まれる危険性があります。それでなくとも海ですから、水中系スキルはあるに越したことはありません。
船を複数持っていき浮島代わりにするなど、対策を練りましょう。
●エネミー「アネライエ」
ディープシーが反転した魔種です。人型で、銀髪に緑目をしています。
海底の古代都市から蘇り、反転して魔種になりました。古めかしいドレスを着ています。
神秘攻撃に長けていますが、長い爪による引っかきも行います。オールラウンダー型です。
大渦に近付いてくる探索者たちを狙っています。速やかな排除を願います。
以下、主な攻撃手段です。このほかにも攻撃手段を持っている可能性があります。
※沈黙の眼差し(神遠単:【恍惚】【苦鳴】)
※セイレスの歌(神遠範:【呪殺】【猛毒】【窒息】)
※爪による斬撃(物近単:【流血】)
●
今回はHard依頼となります。いつもより厳しく判定しますのでご注意ください。
まだ、今なら間に合う。
いってらっしゃい。
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