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シナリオ詳細

盛夏の氷祭り

完了

参加者 : 3 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●梅雨を超えたら、祭りの季節

 この世界には、現代日本で言う四季というものがある。
 春を終え、梅雨を超えて。その次に待っているのは……、
「さぁ、みなさんお待ちかね! 夏がやってきましたよー!」
 司会がそう言うと、観客は「うおおおおおお!」と雄叫びをあげた。
「夏と言えば海水浴? 水着? いいや、それもあるけど、今回は違う」
 司会は聞いているのかそうでないのか、お決まりのような台詞を並べていく。
「ズバリ、かき氷祭りだーーーーーー‼」
 その発言と同時に軽快な音楽が流れ始め、祭りのオープニングが始まった。
「このかき氷祭り、参加方法は実に簡単。ブースのかき氷を食べて満喫するだけ!」
 他にもイベントブースでは、大食い・早食い大会もあるよと、司会は言う。
「いやしかし、それだけではつまらない。このイベントの目玉『氷の芸術展』を忘れてはならない!」
 
 ──氷を操りし者たち、集結せよ!
 芸術展の参加募集期間はこの祭りの始まりから、大会開始直前まで。
 その場で考えたアイデアを氷で表現して頂きます。
 え、こういうものは冬にやるものでは、だって?
 いやいや、盛夏にやるのも実にオツなものですよ。
 この太陽に愛されし国の下、氷が暑さに溶かされていくのもまた芸術。
 さぁ、この芸術の祭りに参加してみませんか?

 はたまた、大きな氷のプールというものもご用意しました。
 このような暑い夏に冷やされたプール、最高ではありませんか?
 しかもプールは夜まで開けてますから、ナイトプールで映えを楽しめます。
 まるで闇鍋のようだって? フフ、結構結構……祭りは楽しんでこそです。
 かき氷を食べるだけもよし、芸術の祭典に参加するもよし、プールを満喫するもよし。
 さてさて、参加者はこちらの申込用紙までお願いしますね。


●クエストも夏らしく

 境界図書館。
 ここではアンナ=クリーヴランドなどの案内人が常駐している。
 アンナは、今回のクエストにも興味があるようだった。
「夏に氷のお祭り……、さらされてる氷は最後までもつのかしら」
 そんな疑問を持ちつつも、特異運命座標《イレギュラーズ》の訪れを歓迎した。
「いらっしゃい。今回は氷祭りに参加してもらうわ」
 メインとなるのは『氷の芸術展』。
 氷を操ることに自信のある者は、参加がおすすめ。
 次に、『氷のプール』がいいかしら。
 これは氷を容れものとしてプールを開いているみたい。
 ナイトプールもあるから、水遊びしたい人にはこれがおすすめね。
 他にもかき氷の大食い・早食い大会やブースでかき氷を食べるだけもできるみたい。
「自由度の高いクエスト。たまには季節らしいクエストもいいでしょう?」
 アンナはそう言って、スプーンを手にする。
「できることなら、お土産をお願いしたいわね。冷たい甘味は好物なの……」
 そもそも、境界案内人にお土産はアリなのだろうか?
 そんなことを思いながらも、イレギュラーズたちは可能であれば、と答えた。
「フフ、無理はしないで。私、ここからあなたたちを見守ってるから……楽しんでね」
 言って、アンナは優しく笑った。

NMコメント

 こんにちは、NMの悠空(yuku)です。
 今回は盛夏らしいクエストです。
 芸術展、ナイトプール、ブース巡りなどご用意しました。
 隅々まで、楽しんで頂けると幸いです!
 
●世界説明
 現代日本と同じように四季のある世界。
 今は文月(7月)と同じ季節にあたる。
 ただ、魔術(魔法)や超人技は存在できている。

●目標
 氷祭りを楽しむ

●他にできること
 芸術展に参加する
 プール、もしくはナイトプールに入る
 かき氷早食い・大食い大会への参加
 ブース巡り

●特殊ルール
 『芸術展』に参加すると、称号が与えられます。
 どの関連シナリオに使用できるかはお楽しみに……!
 
●サンプルプレイング

 【その1】
 氷の芸術といえば、このワタクシですわ。
 氷彫刻のアーティストと呼ばれたワタクシに為せないことなどありませんことよ?
 芸術展に参加すれば、この国でもワタクシの知名度は爆上がりですわね。
 他にも、ここにはナイトプールがあるのでしょう?
 ワタクシのプロポーションを魅せつけて、男性陣を釘付けにして差し上げますわ!
 
 【その2】
 甘味が食べられるって本当……?
 クエストで好物が食べられるって最高じゃん。
 しかも、今回は楽しむだけでいいの?
 じゃあブース巡って、プール入って、のんびりしよー。
 あとはそうだなぁ。
 大食い大会で頭キーンってなりながら大健闘。
 なんてどうかな?

  • 盛夏の氷祭り完了
  • 夏だ! 猛暑だ! 氷祭りだ!
  • NM名悠空(yuku)
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2023年07月30日 22時05分
  • 参加人数3/6人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 3 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(3人)

シューヴェルト・シェヴァリエ(p3p008387)
天下無双の貴族騎士
もこねこ みーお(p3p009481)
ひだまり猫
レイン・レイン(p3p010586)
玉響

リプレイ

●氷の芸術展でお披露目!

「メインの芸術展には、たくさんの参加申請が集まりました!」
 非常にありがたいことです、と主催は頭を下げて謝辞を述べた。
「それではみなさんにその技、披露して頂きましょう!」
「みーお、レイン。君たちに協力してもらいたいことがある」
 『ノブレス・オブリージュ』シューヴェルト・シェヴァリエ(p3p008387)は今回の仲間である、『ひだまり猫』もこねこ みーお(p3p009481)と『玉響』レイン・レイン(p3p010586)にそう話しかけた。
「なんですにゃ? お力になれるなら、何でもしますにゃ!」
「……協力って、どうすればいいのかな……?」
「パフォーマンスにおいて氷の剣と演出装置の制作を手伝ってほしいんだ」
 最初は意図を理解できていなかったみーおとレインも、シューヴェルトの【統率】と【信仰莵集】でのわかりやすい説明で納得できたようだった。
「なるほどですにゃ。協力プレイ、実に楽しそうでいいと思いますにゃ」
「……これならお客さんにも楽しんでもらえそうだね、楽しみだな……」
「ありがとう、助かる」
 三人は早速、打ち合わせ準備に取りかかる。
 みーおとレインは個人のものもあるので、そちらのイメージトレーニングも忘れずに。

 氷の芸術展には20を超える参加申請があったようだ。
 参加人数が多いということで、作業は一斉行うことになった。
 他の参加者は主に彫刻をメインとし、効率的に氷の削り作業を進めていく。
 しかし、このシューヴェルト・みーお・レインの三人だけは様子が違った。
「ただ削る作業を見ているだけでは、観客もさぞ退屈だろう!」
 シューヴェルトが声を響かせると、観客は一気に彼に注目する。
「見せてやる。氷と太陽の光の、究極のコラボレーションを!」
 パァッと氷の演出装置は太陽の光の反射と屈折を利用し、スポットライトのようにシューベルトを照らす。
 それだけで、観客は「おぉ……!」と感嘆の声をあげた。
「これだけじゃないですにゃー!」
 みーおは自分と同じくらいの氷を空中に投げる。
 そうしたかと思うと、大きく跳躍しそれを細々と砕き削る。
 砕かれた氷は太陽の光が反射し、きらきらとした演出でステージを彩る。
「ふわふわ……きらきら……」
 レインも【ダイヤモンドダスト】を使用し、演出を助長する。
「とくとご覧あれ! 我が氷の剣舞!」
 氷が瞬き輝くステージの中で【騎士式剣舞『此花咲夜』】を舞うシューヴェルト。
 その姿は、実に勇猛にして華麗。
 観客もその剣舞に、皆釘付けになっていた。
「シューヴェルトさんすごいですにゃ! かっこいいですにゃー!」
「……きらきらの中で、輝いてるね……」
 みーおとレインもその舞に、思わず見蕩れていた。
「さぁ! シューヴェルトさんだけじゃないですにゃ! みーおたちも負けないですにゃ!」
 
 気分を切り替えて、次はみーおの番。
 みーおは先ほどよりも巨大な氷を前にし、再び大きく跳躍。
 高速でカンカンと巧みに氷を削り取っていく。
「完成ですにゃー!」
 見ると、長いパンを持った可愛らしい猫型の彫刻が完成。
「みーおはパン屋さんなので、こんなイメージにしましたにゃ!」
 高速でありながらも精細な技術に、観客からは大きな拍手を送られる。
 みーおは照れますにゃ、と照れながらもそれを受け入れていた。
「次は僕……」
 ふんわりとステージの中心に立ったレイン。
「ダイヤモンドダストはこういう使い方も出来るんだ……」
 言って、レインは再度【ダイヤモンドダスト】を使用し、人々を魅了する演出で作り上げていく。
「ぐるぐる……ぐるぐるイメージ……」
 そうして出来上がっていく氷の作品はユニークなものであった。
「僕が作ったのは……タワーソフトクリーム……。暑さで溶けたら本物っぽいし……もしかしたら、シャワーになるかも……。そうなったら……見ている人も体験出来て楽しいかな……って……」
 そのクオリティの高さや仕様に、観客からも大きな歓声があがる。
「素晴らしいパフォーマンスありがとうございます! 他の参加者も完成が見えてきた様子で──」
 こうして芸術展は三人の活躍もあって、大いに盛り上がりを見せた。 


●繋がりは、親交を深める

 芸術展の参加を終えた三人は、ブース巡りをしようということになった。
「嬉しいですにゃ、嬉しいですにゃ♪」
 みーおは上機嫌だった。
 何かを食べられるのも嬉しいし、誰かとブースを回れるのも。
 このお祭り独特の雰囲気に、みーおは高揚していた。
「……あ。僕、あれにしようかな……」
 レインがふとひとつのブースを指した。
 そこはラムネとかき氷を売るブースで、店頭には色とりどりの見本のかき氷が置かれていた。
「みーお、かき氷食べたいですにゃ。味は何にしましょうかにゃ~」
「……ラムネ……? サイダーと似てるから……飲んでみたい……」
「お、いいな。僕もかき氷をいただこうか」
 三人とも食べるものが決まり、そのブースで注文をした。
「水に入った瓶がキラキラしてて……気持ちよさそう……」
「お、ラムネを見るのは初めてかい?」
 唯一、ラムネを注文したレインが会計をした際、店員がそう話してきた。
 レインが頷くと、店員は「じゃあ、これを見てな」と言って、蓋部分に何かを差し込む。

 ──きゅぽんっ!

 少し大きなその音にレインはちょっぴり驚く。
「ほら、どうぞ」
「……さっきまで見えなかったのに……まるで手品みたいだね……」
 レインは溢れるラムネをよそに瓶の空間に落ちてきたビー玉をじっと見つめる。
「カラカラ……涼しい音……」
 ゆっくりと傾けては、また違う方向に傾ける。
 その音がすごく心地が好くて、レインはほんわかと和む。
「イチゴシロップのかき氷もおいしいですにゃ」
「ブルーハワイ? も、なかなかいけるぞ」
 みーおとシューヴェルトもご満悦の様子。
 その後もブースを巡って、物珍しげなものやひんやりしたものまでを堪能する三人。
 少し親交も深まった様子……?


●ナイトプール

 盛夏の氷祭りもいよいよフィナーレを迎える。
 最後は夜のナイトプールを楽しむことになったのだが。
「僕は何かあった時のために待機しておこう。氷がそろそろ溶ける頃だからね」
 シューヴェルトはそう言って、プールサイドでの見学をすることになった。
「シューヴェルトさん、もしかして泳げないのですにゃ?」
 そんな冗談をみーおが言ってみるが、
「本当に何かあった時のためだ。泳げないワケではない」
 そう真面目に返答していた。
 たしかに、シューヴェルトの言うとおり、氷はそろそろ溶け始めている。
 夜になって気温が下がったと言っても、まだ熱帯夜だ。
 海が近く排水システムも完備しているので、大水害は免れるだろうが。
 それでも怪我人が出たりしたら大変だと、シューヴェルトは待機を選んだようだ。
「意識が高いですにゃ」
「……意識が高い……? それはすごいことなの……?」
「この場合だと、すごく立派な話ですにゃ」
「そっか……シューヴェルトはすごいね……」
 みーおもレインもそれならば、と了承した。
 万が一に備える人間がいたっていいじゃないか、と。
「みーおは猫にゃのですが、入っても大丈夫ですにゃ?」
 みーおは猫又である。
 場所によっては動物の入水は断られる場合があるので、念のため。
 しかし、このプールは問題なく入れるようだった。
「ナイトプールに入る前に、プールから離れた所で毛並みを念入りにブラシで梳きますにゃ。プールが猫の毛だらけにならないように気を付けますにゃ」
 みーおもなかなか気遣い上手である。
「浮き輪に乗って……パチャパチャ泳ぐ……。ゆらゆら……楽しい……自分で進めるのも楽しいね……」
 レインはディープシーだが、陸に上がって泳ぎ方を忘れてしまっているので、浮き輪は常備品。
 ゆらゆらと揺らめきながら、先ほどのラムネをまた傾ける。
「飲むのは難しいけど……。海辺のキラキラとラムネのキラキラを水平に合わせてみると……ふふ、繋がってるみたいで面白い……」
 そう、レインは穏やかに言ってみせる。
「ひんやりプール……心地いいですにゃー……」
 みーおもまた、パチャパチャと前足を使って上手に泳いでいる。
「二人が楽しそうで何よりだな」
 シューヴェルトも二人の様子に癒やされているように見えた。

成否

成功

状態異常

なし

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